京浜急行電鉄新町検車区 2013年5月31日(金)
明大前駅―(井の頭線)―渋谷駅―(山手線)―品川駅―(京浜急行電鉄)―神奈川新町駅…新町検車区・取材…仲木戸駅・東神奈川駅・解散
中間試験の最終日、午後に京浜急行電鉄の新町検車区を取材しました。京浜急行電車の概要と月検査や列車検査の手順いついて学びました。
京浜急行は伝統的に先頭車が駆動車となっています。事故があった時、復旧作業により対応しやすいようです。全車両796両のうち65.7%がVVVF車です。シーメンス製のVVVFインバータなどを採用しています。
800形、1500形、2000形などは、直流モーターを搭載しています。直流モーターのブラシの点検などには手間がかかります。
電車の各装置を2社以上から発注しています。西日本と東日本にある工場から装置や部品を取り揃える体制を整えておいて、どちらかで大震災が起こっても対応出来る様にしています。
近年、両開き扉やステンレス車を導入しているのは、車両メーカーの薦めによるものです。設計費などを軽減するために、どの電鉄会社の車両も他社のものと規格が統一されつつあります。
急曲線でのより安定した走行には、ボルスタレス台車より、揺れ枕の付いた台車の方が良いと確信し、京浜急行ではボルスタレス台車の導入は止めました。
C−ATSを導入し、踏み切り防護、誤通過防止システムが確立されました。新車には、運転状況記録装置が備え付けられました。
私達は、車内を見学し、扉の開閉について学びました。ドアに厚さ15mmのものが挟まったら、電車が動かない仕組みになっています。
ドアの先端にはゴムが貼り付けてあります。戸閉装置は、ドアが50%の力で閉め、6秒後に100%の力で完全に閉めるシステムになっています。季節の変わり目にゴムの硬さが微妙に変わります。
最後に、工場棟にて車輪旋盤装置やリフティングジャッキを見学しました。ブレーキシューは、新品の物と使い古したものでは、厚さがずいぶんと違っていました。
今日一日、京浜急行電鉄新町検車区の方々に親切に案内していただいたお陰で、電車の仕組みと検査の手順に詳しく学ぶ事が出来ました。