信濃大町へ下山 2013年3月28日(木)

南尾根ジャンクションピーク・朝食・テント撤収…(270)…扇沢出合…(60)…日向山ゲート…(50分)…大町温泉郷・薬師の湯―(タクシー)―信濃大町駅―(大糸線・中央本線)―八王子駅・新宿駅・流れ解散



朝3時に起きると、雪がやんでいました。直ぐに朝食を食べ、テントを撤収しました。大町の夜景が良く見えましたが、直に曇りました。



今すぐに下らないと、山の中で悪天候に見舞われると判断し、辺りが明るくなるのを待って、雨具を着て扇沢出合を目指して尾根道を下りました。途中、尾根道からそれ、扇沢に下りそうになりました。扇沢は、雪崩が起きる危険があるので、山の景色や地図を良く見て、最後に柏原新道から扇沢出合へ下るようにルートをとりました。尾根道を歩いて目的地を目指すのは、登りよりも下りの方が難しいと痛感しました。



扇沢出合の直前、柏原新道の取り付きは急登だったので、少し緩やかな雪面からシリセードで扇沢出合へ下りました。一寸スリリングでしたが、全員無事に大町アルペンラインに立ちました。



たいへん良く晴れ渡り暖かかったので、大町温泉郷、薬師の湯まで歩きました。温泉に入り、荷物を整えました。信濃大町駅から新宿駅行き特急「あずさ」に乗り、ホッと一息ついたところで、大町警察署に「無事に下山しました。」と携帯電話で報告しました。大町警察署より、私たちが辿ったルートの状況、雪質などについて詳しく尋ねられました。「無事に下山できて、良かったな。」と感じました。



3月下旬とは思えないほどの、穏やかな天候に恵まれました。積雪も風も気温も、日和の良い5月の連休の様な感じでした。お陰で、部員たちは、落ち着いて行動できました。



日頃のトレーニングの成果が出て、部員たち全員元気でした。タツキチは、小学6年生の時に、日本学園のオープンキャンパスで山溪部のチロリアンブリッジに挑戦しました。以来、6年間山溪部の活動に携わりました。最後に素晴らしい集大成となりました。大学に進学してからも、山岳部に入部して登山を続けたいとのことです。




高2部員の3人も、それぞれ十分に力を発揮しました。沢山の団体装備に、30本の赤旗の付いた笹を持って南尾根を登り切りました。もう3年生なので、4月からは受験勉強を中心に学園生活を送ります。高1部員は、予想を上回る動きをし、先輩達のペースに頑張って付いて行けました。今後の活躍が期待されます。

今回の登山に際し、明治大学体育会山岳部の方々に多大な協力をいただきました。

明大山岳部OBで、プロの山岳ガイドである山本篤氏からは、アイスバイルやザイル、テントなど、沢山の装備を寄贈して頂きました。山本さんは高橋顧問の大先輩で、高橋顧問は山本さんから登山のイロハを学び、ヒマラヤにも一緒に登りました。

明大山岳部コーチの松本氏、小久保氏、三戸呂氏からは、装備の一部を貸して頂きました。谷山ヘッドコーチからは2月山行で装備を貸して頂きました。

また、ユウとミライは明大山岳部の部室を訪ね、4年生の宮津主将、3年生の小林主務から、ルートの状況や大学山岳部の活動について、色々と教わって来ました。

皆様の多大なるご協力のおかげで、良い登山ができました。