相模鉄道かしわ台車両センター   2013年3月18日(月)

かしわ台駅…かしわ台車両センター・取材…かしわ台駅・解散



 本日、鉄道研究部は、相模鉄道かしわ台車両センターを取材しました。相模鉄道にかしわ台車両センターの取材をお願いしたところ、3月18日ならば工場内に車両が入場していて、実際に検査の様子を見学できるとのことでした。



かしわ台車両センターは、1967年に星川駅の検車区が移転して発足しました。19059uの敷地に、補修車両4両があり、398両の電車をメンテナンスしています。



相模鉄道全車両の列車検査、機能保全検査、重要部検査胃、全般検査や臨時検査を行っています。 最初、事務所にて相模鉄道の概要とかしわ台車両センターの役割について解説を受けました。



 次に、車体作業所を見学しました。電車は、車両基地の26番線(かしわ台駅1番線から数えて26番目の線)から入線します。パンタグラフをはずし、埃を取り除き、台車から車体が外されます。



車体は、オーバーヘッドクレーンを使って、車体作業所の車体昇降装置に乗せられます。5両ずつ床下脱却作業をし、各部品の検査が行われます。汚れを落としてから、



車内では、ドアエンジン、空調設備、ヒーターなどが取外され、各部品の検査が行われていました。



空調機のフィルターは、循環式です。



車両の側面に備え付けられる行先表示機です。字幕式からLEDに替わりました。9000系に備え付けられたものは3色のでしたが、現在のものは2万色で表現できます。



電車を塗色職場や気吹き・屋根上職場など真横の路線へ移動させるトラバーサーです。



車体を吊り上げるオーバヘッドクレーンです。左側の入口が塗色職場、右側の入口が気吹き・屋根上職場です。



座席は、車体から外され座席シート清掃機により清掃されます。圧縮エアーにより埃を取り除きます。



車体を持ち上げるジャッキアップシステムです。



台車組み立て職場を見学しました。台車が台車枠や車輪、モーターなどに分解され、各部品の点検が行われます。



9000系M車の車輪と駆動装置です。左側に置かれているプロペラシャフトは、平行カルダン式のモーターに対応するものです。



台車枠は、台車洗浄機で4年分の汚れを落とされます。



私たちは、輪軸職場で、車輪の車軸の交換作業を見学しました。




次に検査ピットへ行き、床下機器や制動装置の仕組みについて学びました。現在相模鉄道では、各車両を右の様な青とオレンジ色のグループカラーに統一しつつあります。



相模鉄道のディスクブレーキは、車輪の外側に備え付けられています。ブレーキパットが比較的容易に交換できます。



台車には、車内の乗客の総重量に対応して、空気バネに圧縮空気を送り込み、車体を一定の高さに水平に保つ仕掛けが備えられています。



電車のスピードは、電気ブレーキと空気ブレーキを併用して調整されました。車輪には、踏面を清掃する板が付けられていました。



断流器です。電力回路に流れる電気を開閉するためのスイッチです。



VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)インバータ(可変電圧可変周波数制御)装置です。電車のモーターには交流モーターと直流モーターがあります。直流モーターは加速の低速時力がでるのでよく使われていましたが、電流が流れすぎるので抵抗器で余りを熱に変えていました。



交流モーターは、構造が簡単で価格が安いのですが、低回転数の調整が難しいです。近年電子技術が向上し、交流の電圧・周波数を自由に変えられるVVVFインバータが開発されました。



VVVFインバータ装置を導入し、交流モーターを使い速度制御を容易にし、負荷に合わせて電圧も変化させる様になったのです。速度制御に抵抗を使わず省エネルギーにもなります。



現在、相模鉄道、JR、東急東横線の乗り入れへ向けての工事が進められています。相模鉄道の車両にも、各路線の安全システムに対応する様に装置がつけらています。写真の手前に写っている板は、JR線に対応するATSP車上子です。その奥には、相模鉄道の車上子が付いています。相模鉄道とJR直通線は、相模鉄道西谷駅とJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近間に2.7kmの連絡線を新設し、相互直通運転を行います。相模鉄道と東急東横線の直通線は、JR東海道貨物線横浜羽沢駅付近と東急東横線日吉駅間に10kmの連絡線を新設し、相互直通運転を行うものです。



電車の先頭車には、救助カプラーが装備されています。故障や事故が起きた時、型の違う電車でも連結をし、ジャンパー線をつなぎ、走行できる様になっています。



ドアエンジンやブレーキなどに圧縮空気を送るコンプレッサーです。ユニット式で小型化されました。



工場棟の外にある保存車両を撮影しました。





相模鉄道が始めた導入したアルミ車両6021系です。日立製の試作車です。



6021系の運転室です。



6021系は、昭和50年代後半に引退しました。車内には、当時の広告がそのまま貼られていました。扉の両端にある太い幹は、温風ダクトです。



電源の切られた電車を移動させる自走機です。



最後に、車輪転削盤による車輪踏面の転削作業を見学しました。





本日は、相模鉄道の方々が親切に案内して下さったお陰で、電車の仕組みと車両センターの役割について詳しく取材できました。