新潟県飯士山山麓・岩原スキー場にて雪上訓練 2013年2月11日(月)

―(サンシャイン夜行バス)―岩原スキー場入口…飯士山尾根・雪上訓練・雪崩捜索訓練…岩原スキー場ゲレンデ…リゾートセンター2―(シャトルバス)―越後湯沢駅―(上越新幹線)―東京駅・解散

早朝6時前に岩原高原スキー場の入口に到着しました。天気予報の通り、雪が降っていました。停留所の近くにあるリゾートセンター1に入り、ロッカー室を借り、出発の準備をさせていただきました。



ワカンをザックに外付けをし、出発しました。スポーツメント湯沢の裏手にある駐車場の近くで、ワカンを装着しました。飯士山の山頂に続く尾根を登り始めました。



尾根には、新雪が降り積もっていました。2年生部員たちが順番にラッセルをしました。先頭でラッセルをするのと、後ろをついていくのでは、ビックリするほど体力の消耗が大きく違いました。右手から聞こえる、岩原高原スキー場の案内放送やBGMを聞きながら、尾根を登りました。



811mのピークに着きました。雪が降りしきり、あたりの景色が真っ白でした。スコップを使い雪面を掘り抜き、積雪の円柱を作り、弱層テストをしました。積雪の層と雪質をみて、雪崩の心配がないか調べました。



811mのピークを下ると、すぐにコルに着きました。そこには、粉雪がごっそり積もっている緩やかな傾斜の林がありました。「ここなら雪崩は起きないだろう」と判断しました。「今日の天候はでは、飯士山の頂上を目指すのは危険だ」と考え、この林で雪崩救出訓練をすることにしました。



部員たちを2つのチームに分けました。片方のチームが、ビーコンをバッグに詰め、雪の中に埋め込みました。もう片方のチームが、その間に雪洞を掘る練習をしました。雪洞の中は、暖かでした。



ビーコンを捜索モードに切り換え、雪に生められたビーコンを探しました。ビーコンと遭難者が離れている場合の捜索訓練もしました。木の枝に引っかかっている遺留品や埋まっていたビーコンの位置を手がかりに本体を探しました。



雪崩捜索訓練の後、飯士山へ連なる尾根を登りました。右手から岩原スキー場と飯士山を結ぶ一般登山道のある尾根が見えてきました。その尾根との合流点で、V字に折り返すように岩原スキー場を目指して下り始めました。「この尾根を下れば、すぐにスキー場のゲレンデに出られる」と思いました。



目の前に岩原スキー場ウェストサイドゲレンデのリフトの降り口が見えました。しかし、その直前に、慎重を期さないと雪崩を引き起こしかねない痩せ尾根が100m程ありました。2本のザイルを結び、尾根に張りました。ハーネスをはき、スリングとカラビナを用いて、安全確保をし、突破しました。ザイルの結び目では、2つのカラビナを交互に使いました。

顧問の高橋先生より「学校で練習したように、落ち着いてやること」と指示されました。途中、一本木に支点を作り、2ピッチでリフト手前の小高い広がり到着しました。みんな、相当緊張したようです。リフトの前に着き、ザイルやカラビナをザックにしまっていると、「まもなく、本日の営業は終了です。」とスキー場のアナウンスがかかりました。

私たちは、一目散にウェストサイドゲレンデを下りました。スキー場の入口にあるリゾートセンター2で、荷物整理をさせていただきました。リゾートセンター2の前から、シャトルバスに乗り、越後湯沢駅へ行きました。上越新幹線に乗り、大清水トンネルを超えた頃には、辺りが真っ暗になっていました。

今回の雪上訓練では、色々な体験をしました。春期合宿へ向けて沢山の課題も確認できました。今後の部活動の取り組みに生かします。