第27回 大山登山マラソンに参加   2012年3月11日(日)

伊勢原駅…伊勢原小学校・着替え・準備…伊勢原駅(スタート)…(大山登山マラソン)…阿夫利神社下社(ゴール)…ジョギング…伊勢原小学校・着替え・完走証受け取り…伊勢原駅

 本日、山溪部の部員たちは、大山登山マラソンに参加しました。大山登山マラソンは、伊勢原駅前をスタートし、大山阿夫利神社下社まで9kmの道程です。スタートからゴールまでに650mの高さを登ります。最後に1610段の石段があります。
 今回は、4人の部員と2人の顧問が参加しました。部員たちは、この日のために日本学園の階段を駆け上がったり、目黒や多摩川へのロングランなどのトレーニングをしてきました。スタート前に顧問の高橋先生より「日頃のトレーニングの成果を出し、1時間以内での完走を目指しましょう」と目標を掲げられました。
 それぞれ、40歳代、30歳代と29歳以下のグループに分かれ、30分差でスタートをしました。部員たちは、前半の道路での走りで周りのランナーに圧倒された様でした。大山ケーブル停留所に近づき、登りがきつくなってくると、じりじりと順位を上げてきました。大山ケーブの駅を過ぎ、石段のコースになると、日頃のトレーニングの成果が現れたようでした。
 ゴール地点の下社でゆっくり休んでいると、30分後にスタートしたはずの高橋先生がすぐにゴールしました。その後、部員たちが次々とゴールしました。時計を見ると、部員たち全員が目標の1時間以内でゴールできたようでした。部員たちは、相当な勢いで走ったようで、もの凄い汗の量でした。今回走ってみて、どうしたらもっと速くゴールできるのか、少しヒントを掴みかけたようでした。
 少し休んでから、ジョギングで伊勢原小学校まで戻りました。伊勢原ら小学校の大会本部で、完走証をいただき、みんなの記録を確認しました。なんと以下の様に掲示されていました。
 29歳以下男子の部
23位 ユウ   日本学園山溪部 54分17秒
25位 ヨシキ  日本学園山溪部 55分09秒
31位 タツキチ 日本学園山溪部 56分12秒
38位 タクジ  日本学園山溪部 58分08秒



大山登山マラソン感想文  高2B タツキチ
 今回のマラソンは初めて大会に出たのにもかかわらず一月に走ったときと比べてよく走れた。それは、前回走った時よりもトレーニングをしていたからとか、あるいは、前回と違って荷物を背負っていなかったからというのも理由の一つなのだろうが、一番の理由としては、やはり大会だったからというのが大きいと思う。
 大会というだけで気持ちの持ちようも違うし、周りの雰囲気もいつもと全然違う。人もたくさん居るから走っていて抜かしてやろうと思う気持ちが自然と沸いてくる。山渓部員だけで走っているときもそういう風に思わないわけではないが、いつも一緒に走っている分、誰がどれだけ走れるのかわかっているからか、先を勝手に想像してしまうところがある。そこのところで大分気の持ち様が変わるように感じる。
 その点今回は周りを走っている人が皆初めて見る人だったのでそういった先入観なく走ることが出来た。もしかしたらこの人を抜かせるかも知れないと思って走れた。それが前回よりも走れた理由だと思う。気の持ち様というのは重要なんだなと思った。

高1B タクジ
 今回第27回大山登山マラソンに出場しました。一般の人も参加する大会というのは人生初の経験でした。
 一月に部活で走った時、走るメンバーで一番体力がなく、時間差出発で一番最初に出発したが、すぐに抜かされ悔しい気持ちをしました。
 大会では皆一緒のスタートで、かなり大差がつくのではないかと不安でした。でも思っていたよりもずっと早く走れ、タイムが一時間切れた事を知った時は本当に嬉しかったです。あと部員の中では一番最後のゴールとなってしまったが差が縮まっていたことも嬉しかったです。
 大会では年上の人でも関係なく皆同じ距離、同じコースを走るということが、一番自分を追い込むきっかけになったと思います。それと横や前、後に常に競う相手がいて、それを抜けるよう全力を出し走って抜かしたり、それでも抜かされたり、そういうのもやっぱり自分の気持ちを駆り出させたのだと思います。
 出来たら来年もこの大会に参加して、今回よりタイムを縮めたら良いなと思います。あと大会中歩いてしまった所もあって、次回は全部走りきってゴール出来るように努力していきたいです。



大山登山マラソン感想文  高1B ユウ
 今回は、学校行事以外では人生初のマラソン大会に出場しました。部員たちとは、伊勢原の駅で集合しました。その後小学校に向かいました。始めての大会ということもあり、ICチップの装着やゼッケンの装着などいろいろと戸惑いました。結構緊張していたため一通り準備を済ませた後、ウォーミングアップをして、気持ちを落ち着かせました。しかし1020分頃になり、門の前に集まり始めるとまた緊張してきました。今回の目標は、ゴール地点で一時間を切ることです。前回は、荷物有りでしたが一時間を超えていました。そんなことを考えていたら、また緊張してきました。しかもスタートは11時なので、一向に動き始め無いから段々ストレスが溜まってきました。
 1050分頃ようやく移動し始めました。ゲストランナーの方の挨拶が終わり、午前11時、30歳代、29歳以下が同時スタート。先頭集団がものすごい勢いで走り始めました。最初は慌てて付いていきそうになってしまいましたが、とても持ちそうにないので、すぐにペースダウン。想像以上にみんな速かった。2km地点までは、本当にいろいろな人に抜かされました。先頭集団に至っては、スタート開始からすぐに、姿が見えなくなってしまいました。そればかりか、最近体調を崩していた、顧問の姿も早々に見えなくなってしまいました。自分はそれなりに速いと思っていたので、結構ショックでした。とはいえ、3km地点からはだんだん抜かされなくなってきました。とりあえずこの辺でバス停までの目標設定。目標、「部員Tを見失わない」。
 結構離されていましたが、がんばれば見失わないぐらいの位置にいました。登がきつくなるにつれて周りの人たちの息が切れ、ペースダウンしてきました。だんだん自分を抜かした人を抜かせるようになってきましたが、部員Tとの差はあまり埋まりませんでした。しかし、バス停までの最後の坂で、差がだんだん縮まってきました。バス停に着いた瞬間、自分でもよくわかりませんが急にテンションが上がり、スピードが出てきました。そこからはいろんな人を抜きました。でも、下を見ながら走っていたため、結構ぶつかってしまいました。そんな感じで走っていて、ふと上を見上げるとFINISHの文字が見えました。全力で走ったら、さらに何人か抜かせました。そしてそのままゴール。
 ふと時計をみると、なんと一時間を余裕で切っていました。とてもうれしかったです。しかも、部員全員切っていました。本当に良かったです。帰りは小学校まで走って帰りました。そのときにほかの部員から聞いた話によると、ほかの部員も山区間でスピードが上がったようです。想像以上のタイムにほかの部員もうれしかったようで、会話が弾みました。この大
会に出場できて本当に良かったです。来年は
50分を切りたいです。

高1B ヨシキ
 今回の部活は大山登山マラソンでした。震災からも一年たって去年地震で中止になり走れなかったタツキチ先輩とユウ、タクジと共に走りました。会場は大会ならではの緊張感に包まれてました。初めての大山登山マラソンだったので会場の空気に緊張させられました。
 ストレッチ、ジョグは入念にやりとうとう列に並んでスタート準備になりました。大会お決まりのプレッシャーで周りの人がすごく速く走れるんじゃないか?という恐怖?に襲われました。並んだ列のままスタート位置である伊勢原駅まで移動しました。スタートまでの2〜3分が凄く長く感じました。
 遂にスタートの合図があり、一斉に走り出しました。焦って結構前の方に並んでしまったので、最初の1kmは後ろにガンガンぬかされました。2kmあたりから順位が安定してきて少し前の人をペースメーカーにして走りました。しばらくすると他の3人の部員が見えなくなりました。坂になってきてだんだん周りのペースが落ちてきたのでその間に一気に力を入れて抜かして行きました。遂に前回完全敗退した、大山の階段が見えてきました。
 階段ガンガン登って行こうと気合いを入れ直して、登って行きましたが、どうしてもスピードに乗れなくて、だんだんペースが落ちてきてしまいました。しかも、階段全体の半分くらいの所でずっと後ろの方にいたはずの山の神ユウがすごい勢いで登ってきて、余裕の笑みで「やあ!」と挨拶をしてガンガン登って行ってしまいました。途中までは並走していたのですが、ユウの方が断然階段が速く見えなくなってしまいました。「そんな馬鹿な!!」と心の中で叫びつつ最後の力を出して最後の階段を登り切りました。
 ゴールした瞬間フワッと周りの音がぼやけました。そしたら先にゴールしたユウがお疲れ様と言って来ました。そしたら少し気持ちが楽になりました。お疲れ様と言い返しました。しばらくしたらタツキチ先輩とタクジもゴールしてみんなで歩いて下山しました。途中で、自分は今後のことも考えバスに乗らずジョグで下山して行きました。
 今回感じたのは、大山登山マラソンのために地域が一体にになって応援してくれていること、ガンバレーと言われるたびに少し元気が出ました。東京マラソンを走ったある選手が言っていた。「日本のマラソンは、もはやスポーツではない。文化の一部となっている。」の言葉の意味が少し分かった気がしました。