富士山双子山で雪上訓練  2012年2月12日(日)

大石茶屋・朝食…(50)…双子山…(40)…大石茶屋・テント撤収…(30)…太郎坊洞門―(タクシー)―御殿場駅…(5)…人参の湯・入浴…(5)…御殿場駅・解散



朝4時に起床し、寝袋を片付け、朝食のラーメンを食べ、雪上訓練に行く準備をしました。テントから外に出ると。箱根山から奇麗な日の出が見られました。空は晴れ渡り風もなく、富士山の頂上が良く見渡せました。



今日も双子山上の塚に登り、雪上訓練をしました。最初に、アイゼンを付けての歩行、ピッケルを使っての滑落停止を行いました。次に、二人一組、三人一組を作でスタカッドとコンティニュアスの練習をしました。最後にコンティニュアスでの滑落停止の練習をしました。




双子山上の塚頂上で、富士山、宝永山、山中湖、丹沢や箱根山などの景色を眺めながら一休みしました。大石茶屋に戻りテントを撤収し、太郎坊洞門からタクシーで帰りました。



今回の雪上訓練は、晴天に恵まれ、2月とは思えない暖かい中で行われました。部員たちは、熱心に訓練に取り組み、滑落停止からコンティニュアスまで、それぞれの手順を覚えました。



高1B  ユウ
 次の日はあまり早く登らない方がいいということで先生と一緒に先にゆっくり登りました。訓練場に着き必要な装備を揃えていたところでまた事件発生。たくさん着込んだ状態を想定せずに持ってきたハーネスだったためちゃんと着けられませんでした。仕方がないので先生から借りました。訓練場では確認のためまず滑落停止のいろいろなパターンをやりました。最初は結構失敗しましたが、基本的なものは成功しました。その後は、2チームに分かれて雪上でのロープワークを行いました。雪が柔らかくうまく刺さらないので大変でしたが、途中コンテに切り替えたりしてなんとか頂上に着きました。時間が余ったので行きたい方向から降りていくことにしました。しかし結構あっという間に時間になってしまい、撤収することにしました。下りは割と普通におりました。



 今回は、風邪を引いた状態で来てしまったため多少なりとも確実に迷惑をかけてしまいました。もし、もう一日長かったり、内容がもっとハードなものだった場合どうなっていたかわかりません。次回似たようなことがあったらもっとちゃんと考えようと思います。でも、今回に関しては、行って良かったと思います。



月山行感想文  高2B タツキチ
 今回は前回あまりやることの出来なかった、雪上訓練をするために富士山に行った。雪上訓練の主な内容はロープワークと雪上での歩行の練習、春合宿に向けて滑落停止と水作りもやった。富士山は2月にしては天気が大変穏やかで、風もなく、暖かかった。そのおかげで訓練に集中することが出来た。ロープワークはスタンディングアックスとコンティニュアスの両方をやった。スタンディングアックスでは双子山の雪が思っていたよりもやわらかく、しかも浅かったのでスノーバーを刺すのにもピッケルを刺すのにも大変だった。スノーバーは雪が浅いためすぐに凍った地面に当たって刺さらないし、刺さっても雪がやわらかいからちょっとの衝撃で抜ける。ピッケルも雪の斜面に刺さったと言うよりは雪に埋もれたと言ったほうが良いぐらいだった。しっかり足で踏んでおかないと抜けてしまいそうだった。なので、ただ一連の動作をやるだけでは駄目なところもあった。ザイルも50メートル全てのばすのではなく、雪のないところの手前でとめるとか、あるいはコンテに変えるとか、色々考えることも必要なのだなと思った。コンテはコンテで慣れた人がやらないと普通に確保するよりも危険が増すのだという事を今回初めて知った。普通に歩いている時(特に下っている時)にすばやく体勢を変えて落ちないようにとめる、この動作がどうしてもうまくいかず苦労した。特に手に持っている輪にピッケルを通すのが難しかった。輪に通ってもそのまま雪にピッケルを刺すのが難しく、これも苦労した。高橋先生がなぜあんなに軽やかにやれるのか不思議でたまらなかった。



 失敗したのは冬用の靴を高田に渡す予定だったのに持ってくるのを忘れたことで、事前によく話をしていれば良かったと思った。また忘れた時の対応もあまりよくなかった。結局自分たちでうまい対策も考えずにそのまま山に入ってしまった。今回は高橋先生が居たから良かったようなものだった。自分たちで考えて自分たちで何とかするというのが理想なのは分かっていてもまだまだ考えるのが足りないなと思った。