伊豆箱根鉄道駿豆線 大場車両基地 2011年12月27日(火)

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 今日は、伊豆箱根鉄道駿豆線の大場車両基地を取材しました。大場駅に隣接して、伊豆箱根鉄道の本社、車両基地、車両工場があります。今日は、1300形の列車検査と3000形二次形ステンレス車の全般検査が行われていました。



 最初に車両工場を見学し、3000系の各部品、直流モーター、コンプレッサー、断流器などを見学し、各部品の役割について学びました。



 工場には、モーターを吊り上げるクレーン、コンプレッサーの作動を確認する検査機、車体を持ち上げ台車から切り離すリフティングジャッキなどがありました。



 古い制輪子が沢山ありました。制輪子は、重さ15kgぐらいの鉄製のものです。駆動車は電気ブレーキで制御されますが、付随車の方は制輪子の磨耗が早く3〜4ヶ月で交換されます。その代わり、鉄製の制輪子は、車輪自体をあまり磨耗しないそうです。



 車両基地には、電気機関車が2両ありました。2両の電気機関車で大雄山線の車両を前後から挟んで連結し、小田原駅から大場車両基地まで搬送します。大雄山線の検査も大場工場で行われます。



 最後に1100形を撮影させていただきました。撮影しやすいように、わざわざ電車を車両基地の手前に移動して下さりました。1100形は、1989年に西武鉄道701系を譲受し、伊豆箱根鉄道カラーに塗装され運行していました。2012年6月に引退します。引退のイベントとして、リバイバルカラーに塗装され、さよなら運転を行っています。



 大場工場の方々によると、「西武時代の塗色と微妙に違うぞ」と一部の鉄道ファンより指摘されるそうです。もはや、西武鉄道側にも当時の塗色に関する詳しい資料がないので、社員の記憶を頼りに出来る限り譲受された当時の状態にしたそうです。



 今1100形は、予備車となっていて、廃車になっても代わりの置換え車はないそうです。誰か、買ってくれる人がいたら、販売したいとのことでした。部員たちのお願いで、方向幕を「快速 三島行き」にしていただきました。



 せっかくリバイバルカラーに塗色したのだから、毎日運転して多くの人に乗ってもらいたいのですが、車輪の状態を見ると、2012年の6月まで安全運転をするためには、週に2日の運転が一番良いそうです。今は、土・日に運行をしています。「平日も運行してほしい」と問い合わせがくるそうです。



 今日の取材は、伊豆箱根鉄道の方々が親切に対応して下さったので、たいへん勉強になりました。最後に伊豆箱根鉄道のトレインカードや資料をいただきました。



 大場車両基地を見学した後、まもなく岳南鉄道の貨物輸送がなくなるということで、吉原駅へ行って岳南鉄道の電車や貨物車両を撮影しました。



 最後に、もうすぐ小田急電鉄の特急「あさぎり」の沼津駅への乗り入れがなくなると聞いたので、沼津駅で15時30分発特急「あさぎり」新宿行きの案内を撮影しました。