2011年度 夏期合宿  上田電鉄 下之郷駅を取材  2011年8月3日(水)

池袋駅―(千曲バス)上田駅―(上田電鉄)下之郷駅・上田電鉄・取材―(上田電鉄)―上田駅



 今回の夏期合宿は、初日に上田電鉄の下之郷駅を取材しました。下之郷駅の検車区にて、上田電鉄の車両のメンテナンスについて学びました。



 上田電鉄
別所線は、長野県上田市上田駅から別所温泉駅までを結ぶ上田電鉄鉄道路線です。別所温泉への湯治客を輸送するに1921年に開業しました。今年、開業90周年です。側面に丸い窓がついた丸窓電車で有名でした。



 現在、東京急行電鉄の系列会社となっています。1993に元東急7200系電車を投入し、冷房化がなされました。車内は、ワンマン運転に対応するように改造されています。バリアフリー法に基づき、車椅子スペースも設置されています。



 ステンレス車は塗装費がかかりませんが、鋳鉄製の制輪子を使ってブレーキをかけると、ステンレスの外板に鉄屑が焼き付きます。6年に1回、外板を清掃します。八木沢駅から別所温泉駅までは40‰の坂が続きます。



 昼夜の寒暖の差が激しいため、露が出て車輪が空転します。かつては、車掌が線路に砂をまきながら走りました。現在、冬には鋳鉄シュー、夏には合成シューの制輪子を利用しています。




 次に、下之郷駅にある上田丸子電鉄の資料館を見学しました。かつて、下之郷駅から分岐して丸子へ繋がっていた路線の駅ホームを利用した資料館です。



 かつて、丸子にカネボウの紡績工場がありました。上田丸子鉄道は、諏訪から丸子へ生糸を輸送し、丸子から海外へ繊維を輸出していました。最盛期には、上田の町を中心に丸子や別所温泉などをむすぶ55.6kmの路線網が敷かれていました。




 私たちは、資料館や電車の運転室を見学した後、上田電鉄、しなの鉄道に乗って屋代へ行きました。下之郷駅を出発する時、案内をしてくれた上田電鉄の方が見送って下さりました。