富士山で雪上訓練  2011年5月2日(月)

高尾駅―(中央本線)―大月駅―(富士急電鉄)―河口湖駅―(富士急バス)―富士山五合目…(70)…六合目・七合目・雪上訓練…(40)…富士山五合目―(富士急バス)―河口湖駅・温泉入浴―(富士急電鉄)―大月駅―(中央本線)―高尾駅―(京王電鉄)―調布駅・千歳烏山駅・明大前駅・流れ解散



 私たちは、本日の天気が風も和らぎ、晴天に恵まれると判断したので、日帰りで富士山に行きました。五合目から積雪におおわれていました。部員たちは、キックステップで六合目まで元気に登りました。今までの富士山の訓練では、アイゼンを付けての雪上歩行や滑落停止の練習をしていました。



今回は、六合目でグリセードの練習をしました。部員たちは初め怖がりましたが、直に雪面を上手に滑り降りるようになりました。



次に、二人一組でザイルパーティを組み、急斜面の雪面を登る練習をしました。先日、日本学園の中庭でやった通り、先にクライマーがピッケルとスノーバーを持って登り、ザイルの長さに応じて適切な所に足場を作り、スノーバーを雪面に刺しスリングとカラビナでセルフビレーをとりました。そして、ピッケルを雪面に突き刺し、スリングとカラビナでスタンディングアックスビレーの態勢をとり、つるべ式に七合目のトモエ館まで登りました。途中、クライマーの滑落をビレイヤーが食い止める練習も交えました。



 トモエ館まで登った所で、帰りのバスの時間が差し迫っていたので、ザイルを巻きコンティニアスで下り始めました。途中で、ザイルもザックにしまいました。そこらは、一気に五合目まで小走りに下りました。霧が濃くなってきたので、顧問より「前の人が見えなくなったら、大きな声を掛けるように」と指示されました。本当に辺りが暗くなってきたので、部員たちは真剣な形相で顧問について行きました。先ほど練習したグリセードと日頃練習していた障害突破の訓練が役に立ち、あっと言う間に五合目に着きました。霧も晴れ、前方に五合目の建物がくっきり見えました。無事、帰りのバスに間に合い、河口湖駅前の温泉につかってから、のんびりと電車に乗って帰りました。部員たちは、本日の雪上訓練を通じて、天気図を見ることの大切さ、急斜面の雪面での安全確保について学びました。




高1B ヨシキ
 今日は、4回目の富士山だった。五合目から七号目まで登った、最初はとっても暑かった、冬の富士山を想像していて着込みすぎたからだ、やっと脱げたとき本当に涼しくて気持ちが良くなった。六合目から少し登ったところで新しい技術の[グリセード]を学んだ。前に赤岳のときに座って滑る技術[シリセード]は知っていたが、今回は立って滑る物だった。スキーに似た要領でそれを登山でやればいいと思っていたが、実際にやってみると難しかった。ついつい前につんのめり転びました。転んで滑落停止を繰り返していたら、だんだんと軽快に滑れるようになりました。そして、また登り六.五合目から七合目までを二人でロープを結び安全確保の模擬訓練をしました。これは事前に障害突破などで日々トレーニングをしていたので、楽に出来ました。七合目まで上がると、時間がないということなので、走ったり、滑ったりしながらすごい勢いで降りていきました。五合目の最後のバス停までの平らな道で突然に疲れてきて、大きくユウとタツキチ先輩に離されてしまいました。頑張ってなんとかターミナルに着きましたが、どうやらエネルギー切れだそうです。行動食の大切さを改めて感じました。



高1B ユウ
 今日は山渓部で富士山に登りました。本当は昨日と今日で、泊まりがけで登る予定でしたが、おとといの時点で昨日の富士山の天候が悪かったので、今日日帰りで富士山に登る事になりました。今回は五合目から七合目まで行きました。五合目から登ってすぐのところに前回、雪上訓練したところに出また。出発してすぐのところは割と平らなところが続いたため、楽に登れましたが、普通の登りに入った瞬間厚着で登っていたためとても汗が出ました。そこを登り切るとトンネルに入ったため、少し涼しくて気持ちよかったです。しかし、その後すぐに登りに入りふたたび汗だくの地獄に突入しました。道がしっかりとした道でないため、足で蹴り込む作業をするのが非常に疲れ、蹴り込む作業を怠っていたら、先生に怒られました。そんな事をやっていたらやっと六合目に着きました。六合目で少し休憩しました。六合目から歩いてすぐのところで、変なところに突っ込んでしまい、すごく痛かったです。そこから三十分ほど歩いたところで、グリセードという、しゃがんで雪の上を滑る練習をしました。最初はスキーの感覚で前のめりになってしまい、うまくいきませんでしたが、何回も練習したらなんとか普通に滑れる様になりました。そこからまた三十分ほど歩いたところで、冬でのロープワークをやりました。冬でのロープワークは基本的に普通のロープワークと変わらないのですが、少し手順が多いので大変でした。特に最初は支点を作るところで、ミスをしてしまいました。なかなか大変だけど順調になり始めたなと思ったところで、バスが出発するまでの時間が無いので早く帰らねばならなくなってしまいました。残り時間が後一時間という状態だったので、死ぬ気で一気に滑り降りました。五合目と六合目の間で一度休憩して時間を見たら、出発からたったの十分で来てしまいました。我ながらかなり驚きました。そこからは普通に下り、普通に五合目に着きました。今回の山行はチームの中で、僕が一番体力がないので結構辛かったです。夏に登る予定の剱岳が本当に登れるのか心配になりました。でもここ最近、あんまり山に登れてなかったので、楽しかったです。



高2B タツキチ
 今回の山行は富士山に行ってきた。予定では1泊2日で頂上まで行くことになっていたのだが、悪天候のため中止になり、日帰りで訓練をして帰ってくることになった。
5月の富士山、ましてや雪が残っている時に頂上まで行った事はなかったので、楽しみにしていたのだがいけなくて残念だった。
頂上まで行く代わりにやった訓練というのはアイゼンなしで雪の上を歩くことと、ロープワークだった。ロープワークは普段練習していることに加えピッケルを使った雪の斜面での確保のしかたなどをやった。雪の上でのロープワークは今回が初めてだったので、地面の上でやることとの違いがたくさんあった。支点の作り方や歩き方、雪のほうが地面よりも抵抗が大きいことなどだ。一つ一つの基本的な手順や動作は同じでも場所が変わるだけでこうも変わるものかと驚いた。
そのせいか、いつもと変わらない点においてもいつも以上に手間取ってしまった。声も届きにくく、普段より大きな声を出す必要もあった。
楽しかった事は、シリセードの一つ上の技術という、グリセードをやったことだった。これは、シリセードとは違い、斜面に対してしゃがんだ状態ですべるというものだった。しゃがんでピッケルを使ってすべる速度を調節しながらすべるのだが、簡単そうにみえて意外と難しい。シリセードは斜面に座ってすべるだけだからバランスをとる必要がない。これに対してグリセードは中腰の状態ですべるのでバランスをとらなくてはならない。重心が前に出すぎてもうまく滑れないし、後ろ過ぎても良くない。しかし慣れれば、スキーのようによくすべるので滑っていて面白かった。
ただ、これでつかれたからか、下山の時の足の運び方が少し雑になったような気がする。もう少し丁寧に降りればよかったなと思った。