富士山五合目 冷たい風の中の雪上訓練    2010年12月27日(土)

明大山荘…(120分)…五合目・雪上訓練…(90分)…明大山荘―(タクシー)―富士吉田駅・入浴―(京王高速バス)―新宿駅西口・解散



 朝4時30分に起床し、うどんを作って食べ、6時30分に五合目を目指して出発しました。



 五合目の佐藤小屋から、富士スバルラインへ向かって、斜面の積雪の状態を見ながら山道を歩きました。雪上訓練に適した状態の斜面を見つけ、そこにアイスバーを4本立てました。



 アイスバーを目印にアイゼンとピッケルを用いて斜面での雪上歩行の練習をしました。ピッケルを用いて滑落停止の練習をしました。前につんのめって転んで滑った時の滑落停止の練習もしました。



 今日は、時より強い風が吹きました。その都度、耐風姿勢の態勢をとりました。今回は、明治大学山岳部OBの方も、指導にあってくれました。−13℃の気温で強く風が吹いたので、部員たちの身体がだいぶ冷えてきました。



 一通りの雪上訓練をやったところで、風をしのげる佐藤小屋のすぐ下にある樹林帯に行きました。一休みしてから明大山荘に戻りました。中3Aのユウとヨシキが「足のつま先が痛い」と言い出しました。凍傷にならない様にと靴を脱がせて、素手でつま先を暖めました。明治大学山岳のOBが、「こんな高橋さんを見るのは初めてだ。」と発言しました。実は、高橋先生は明治大学山岳部のコーチも務めています。大学生にはより高いレベルを求めて、厳しく接しているらしいです。



 明大山荘で荷物を整理し、掃除をしてから、いつものタクシーで富士吉田へ戻りました。いつもの富士吉田駅前にあるホテルで入浴をし、服を着替えました。サウナに入って身体を温めました。部員たちは、だいぶ疲れた様子で、帰りのバスの中ではぐっすり寝入っていました。新宿駅西口に着きバスから出ると、小田急デパートに大きく現在9℃と表示されていました。部員たちは、「東京の冬は、暖かい」と感動していました。春期合宿へ向けて、1月には丹沢を走ろう。




中3A ヨシキ

 次の日うどんを作ってさっさと五合目を目指した。昨日と比べ物にならないくらい寒かった。雪上訓練を行ううちにどんどん寒くなった。足が冷えて、つま先に感覚が無くなった。とりあえず、風がないところへ移動して確認すると、つま先が真っ赤だった。先生によると、凍傷の前兆だそうだ。先生が手で温めてくれて、なんとか行けそうなので、下山した。部員四人ともどこか調子が悪かったが、三合目ぐらいまで行くと、いつもの下山パワーが出てきてあっという間に下りた。小屋まで着いたらホッとしました。