関東鉄道 水海道車両基地見学会  2010年11月3日(水)

守谷総合基地―(関東鉄道シャトルバス)―水海道車両基地・見学―(関東鉄道シャトルバス)―水海道駅―(関東鉄道)―守谷駅―(つくばエクスプレス)―北千住駅・解散




「つくばエクスプレスまつり」を見学した後、関東鉄道のシャトルバスに乗り、水海道車両基地に行きました。



DD502の運転室を見学し、キハ5000形の乗車会に参加しました。DD502は、1956年に日本車両で製造されたセミセンターキャップのロッド式ディーゼル機関車です。1974年に常総線の貨物営業が廃止されてからは、取手駅―水海道駅間の複線化工事で活躍しました。



乗車会では、記念乗車券をもらいました。キハ5001は、2009年に新造された最新の車両です。従来の車両に比べて環境に良い新型エンジンを採用し、台車にはユニットブレーキ式のボルスタレス台車を採用しました。



キハ5000型は、部員たちを乗せて水海道車両基地の構内を行き来しました。



次に、工場棟を見学しました。



列車選別車上子 常総線の快速運転用に設置されたもので、運転台の選別スイッチにより「快速」「普通」を選択すると、デジタル電文が発信され、地上側で演算され、踏切の鳴動時分などを制御します。



蓄電池(バッテリー) 6Vのバッテリーが、4個直列に接続して24Vで使用しています。



写真の左側がディーゼル機関 横型―直列―水冷―6気筒 DMF−13HZ 排気タービン式 です。右側が液体式変速機 TACN−22−1607C コンバータコントロールシステム制御、変速1段・直結2段(逆転機構内蔵)です。



充電調整器 CAD971形 充電機回転数および負荷の変化に応じて発電機の界磁電流を自動的に加減して発電機出力電圧および出力電流の調整を行う装置です。



写真の左側が接触器箱です。左から、帰路スイッチ(各回路のマイナス線)、次がGCS(エンジンコントロールシステム)、その下が機関始動回路のリレーなど、次が機関始動スイッチなどの操作盤、次が変速器用のCCS(コンバータコントロールシステム)です。写真の右側がクーラーコンプレッサー 10P30Bです。



ブレーキ制御装置 MBS−70B 常用8段・非常1段方式です。



エアタンクです。



2両連結した時に、ブレーキ操作などを連動して行うためのジャンパ線です。




キハ350形模擬運転台がありました。運転台から手前にある台車のブレーキが操作できました。



サトー式炭火焼玉機関  1931年に島根県の佐藤忠次郎氏によってはじめて考案・製造されたものです。この発動機は、1933年頃の後期型です。2馬力、2サイクル。



工場棟で、子どもたちと気動車で綱引きが行われました。20人ほどの子どもたちが綱を引くと、気動車が動き出しました。



天井走行クレーンによる車両の吊り上げの実演を見学しました。



写真は、水海道車両基地の車両展示コーナーで撮影したものです。関東鉄道は、非電化線なので架線がありません。



車両展示コーナーです。手前からキハ358、キハ008、キハ2308、きは101です。



キハ358は、国鉄より通勤型気動車キハ35系を購入し、トイレを撤去し、ドアと窓枠を交換してから導入した車両です。全車冷房改造をし、新型機関への更新もされています。



キハ2308は、キハ2100をベースに2000〜2002年に新造された片運転台の車両で、電気指令式ブレーキを関東鉄道で初めて採用しました。他の形式の車両とは連結しない条件で設計されています。戸再開閉装置、変速機の自動切換えなどを最新の装置としました。関東鉄道に10両在籍しています。



キハ101は、キハ300型を水海道駅―下館駅間のワンマン運転用に改造された両運転台の車両です。EB装置、戸ジメ保安装置など運転保安装置のほか運賃箱、整理券発行器、自動放送装置などを装備した車両となっています。現在、関東鉄道に2両が在籍しています。



写真の右側の車両は、キハ007です。国鉄のキハ10・20系の機関、変速機、台車などを流用し、新潟鉄工所(現在の新潟トランシス)にて車体を更新した車両です。1976〜84年にかけて購入しました。1996年より新型機関への更新、冷房化工事などを行いました。



水海道車両基地に設置されている車体洗浄装置です。



私たちは、キハ101の前で記念写真を撮影しました。



水海道車両基地を見学した後、私たちは関東鉄道の送迎バスに乗って、水海道駅より東京へ帰りました。



水海道駅は、1913年11月1日に、常総鉄道が開業した時に開設された駅です。写真は、下館駅へ向けて出発した普通電車です。



水海道駅に到着したキハ2100形取手行。



キハ2100形の運転室。



車窓から眺めた水海道車両基地に止まっているキハ3518型スカイブルー。



今日は晴天に恵まれ、水海道車両基地から筑波山がよく見えました。部員たちは、一日楽しく過ごしました。