久留里線を走る気動車 キハ30形    2010年10月11日(月)

品川駅―(小湊バス)―木更津駅―(JR久留里線)―上総亀山駅…亀山湖・散策…上総亀山駅―(JR久留里線)―久留里駅…久留里城・散策…久留里駅―(JR久留里線)―木更津駅・キハ30形撮影―(小湊バス)―海ほたる・散策―(日東交通バス)―川崎駅・解散



 今日、鉄道研究部は、千葉県のJR久留里線を見学しました。



久留里線は、1912年に千葉県営鉄道として開通しました。最初は、木更津・大多喜・大原を結ぶ計画でした。全線開通することはなく、国鉄木原線(現在のいすみ鉄道)と国鉄(現在のJR久留里線)の別の路線になりました。



朝、品川駅に集合し、小湊バスに乗って、木更津駅へ行きました。たいへん天気が良く、アクアラインからは東京湾の景色や富士山までもが良く見えました。



木更津駅へ着くと、早速久留里線に乗りました。



 キハ30形の旧塗装車がありました。キハ30形は、1963年に国鉄に導入された3ドアの一般型気動車です。



 キハ30形は、側面扉が外吊式になっているのが特徴です。1960年代には、各地の非電化路線を走りました。現在、久留里線で、キハ37、38と混結して運用されています。





 久留里線は、単線路線32kmを気動車が走る路線です。私たちは、久留里線に乗って、終点の上総亀山駅を目指しました。



 駅での列車交換では、タブレットが使用されていました。



 上総亀山駅に到着しました。



 上総亀山駅のホームから少し先に進んだ所に車止めがありました。最初に県営鉄道として建設された時には、ここから更に、大多喜を経て大原まで線路がつながる構想でした。



 上総亀山駅から歩いて10分ほどの所にある亀山湖を散策しました。



 亀山湖は、たいへん長閑な眺めの所で、のんびり歩いていると、落ち着いた気分になりました。



 亀山ダムは、1979年に建設されました。洪水や干ばつを防止し、木更津市、君津市、富津市、袖ヶ浦市と市原市の一部の地区へ生活用水を供給する多目的ダムです。



 40分ほど散策をしてから、再び上総亀山駅へ戻りました。



 上総亀山駅の駅舎です。





 改札口からホームへは構内踏切でつながっていました。







 キハ38形の車内です。3扉車でトイレがついていました。



 キハ37形の車内です。2扉車です。



 キハ37形の車内に装備された冷房装置です。



 私たちは、キハ37形に乗って、久留里駅へ行きました。



 列車の交換では、タブレットが使用されていました。



 久留里駅の駅舎です。



 久留里駅の駅舎は、木造一階建てのものでした。久留里線で唯一緑の窓口がある駅でした。



 久留里駅で降りて、久留里の町並みと久留里城を散策しました。久留里は、江戸時代に久留里藩の城下町でした。



 岩崎酒造の建物です。






 久留里の町には、歴史的な建物も多くありました。



 明治・大正期に掘られた井戸も点在していました。



 久留里は、清澄山系に降る大量の雨のため、地下水に恵まれています。江戸時代末期から明治初期にかけて、この地域で改良が加えられた井戸掘りの工法である上総掘りによって掘られた掘り抜き井戸が沢山あります。写真は、昭和6年に掘削された高澤の水です。



 この水を利用して、酒造業が立地しました。近年はこの水を観光資源として、「名水の里」と宣伝されています。写真は、藤平酒造の井戸です。



 久留里駅から歩いて30分ぐらいで、久留里城に着きました。写真は、久留里城近くにある資料館に展示されている上総掘り方式の井戸掘り櫓です。明治中期に、君津地方で考案され、飲料水、灌漑用水、石油や温泉の発掘にも使用されました。現在でも、東南アジアやアフリカで使用されています。





 久留里城の天守閣です。久留里城は、室町時代に上総武田氏の武田信長に築城されました。写真は、1979年に再建されたものです。久留里城には、「雨城」・「霧降城」という別名があります。水の豊富な城として知られていました。



 久留里城の天守閣は山の頂上にあり、本丸から久留里の町並みが良く見渡せました。



 天守閣の展望台から、房総半島の山々が見渡せました。幹線道路から離れると、結構うっそうとした森におおわれている所でした。



 久留里城を見た後、ハイキングコースを歩き、久留里駅に戻りました。



 木更津駅に戻り、車両基地にあるキハ30形の写真を撮影しました。





 キハ30形が営業運転へ向けて木更津駅のホームへ向かっていきました。



 木更津駅から小湊バスに乗り、海ほたるへ行きました。



 海ほたるで東京湾の景色、海を行き来する貨物船、東京の高層ビル、スカイツリーや富津の工場群などを眺めているうちに日没となり、奇麗な夜景となりました。



 奇麗な夜景を眺めた後、再びバスに乗り川崎駅にて解散しました。今日は晴天に恵まれ、気動車に乗りながら、一日楽しく過ごすことができました。



中3B クマシン
 今回、久留里線は僕にとって始めてだったので、乗れて本当によかったです。今では珍しいタブレット交換を行っているのには感激しました。日本国内でも珍しい方なので、貴重な光景を見れました。鉄研のみんなも乗ってるので、僕も乗っておきたいと思っていました。それが実現できてよかったです。いつもは都会の路線しか乗らない僕ですが、いざローカル線に乗るとなんだか落ち着き、癒されます。また今度、気分転換に乗ろうかと思います。