私鉄最古の駅舎 浜寺公園駅  2010年8月18日(水)

我孫子道駅―(阪堺電気軌道)―浜寺駅前駅…(5)…浜寺公園駅・見学

 



阪堺電気軌道の我孫子道車両基地を取材した後、私たちは阪堺軌道に乗って、浜寺駅前駅へ行きました。





阪堺軌道の浜寺駅前駅のすぐ近くに、南海電気鉄道の浜寺公園駅があります。浜寺公園は、日本最古の公立公園です。




開園前の
浜寺町周辺は、白砂青松で有名な海水浴場別荘地でした。阪堺軌道と南海電気鉄道が開通した頃、浜寺公園への旅客輸送をめぐり、両社が競合していたそうです。




南海電気鉄道の浜寺公園駅は1897(明治30)年に浜寺駅として開業しました。南海電気鉄道は、松並木が美しい浜寺地区に遊園地を作りました。




浜寺駅は、明治期には大阪からのリゾート客で、大変賑わったそうです。現在の駅は1907(明治40)年に建てられた2代目の駅舎です。私鉄最古の駅舎です。この年に浜寺公園駅という名称に改められました。




この駅舎は、東京駅も設計した辰野金吾氏により設計された木造平屋建ての洋風駅舎です。柱や梁を表に現したハーフティンバー様式で造られています。




駅舎正面向かって右側にあるかつての待合室は「浜寺ステーションギャラリー」として使われています。今日は休館日でした。




浜寺公園駅は、1993年に駅舎が国の登録有形文化財に登録されました。第1近畿の駅百選にも選定されました。




待避設備を備えた2面4線のホームがある地平駅です。まもなく、高架駅にするための工事が始まります。




難波方面行きの3・4番線ホーム側に駅舎があります。4番線は難波側の切り欠き部にあり、元々はこの駅で折り返す列車が使用していました。




難波方面へ向かう列車で4番線ホームに入線する列車は3番線を通過し、4番線に停車します。和歌山市方面行1・2番ホームは島式ホームで、地下道によりつながっています。