木穂高岳のバリエーションルート東稜に挑戦  2010年8月11日(水)

涸沢キャンプ場…東稜(
230分)…北穂高岳(1306m)…本体と合流(120分)…涸沢キャンプ場・テント撤収…(120分)…本谷橋…(50分)…横尾…(50分)…徳沢…(50分)…明神…(40分)…上高地・小梨平キャンプ場・テント設営・飯盒炊爨


 




811日の朝、顧問の先生に「二人までなら東稜に連れていける」と言われました。僕は、こんな機会はもうないなと思ったので、タツキチ先輩と一緒に東稜に連れていってもらいました。まず、テントを張ったところから涸沢小屋まで行くのですが、タツキチ先輩が速いペースで歩くので大した距離じゃないのについていくのが大変でした。涸沢小屋で小屋の人から説明を受けた後また歩き始めました。途中までは北穂南稜とコースが同じなのですが石が少し細かくなったところで右に折れ雪渓を渡りました。雪渓を渡る手前でハーネスとヘルメットをつけました。雪渓を渡った時、先生とタツキチ先輩は普通に横断できていたのですが、僕は怖くなってしまいすごい遅れをとりました。何とか雪渓を渡った後、浮石だらけのところを登りました。そこは普段よく見るペンキさえありませんでした。浮石だらけでただでさえ疲れるのに、さっきの雪渓で僕は時間がかかったためとても太股が痛くなりました。そこを登りきるとやっと稜線に出られました。稜線に出られたところで5分間休みました。(山溪部 中3A ユウ)




すごく綺麗だったので写真をたくさん撮ったのですが、風がすごく強くてしかも崖になっていたので怖かったです。休憩が終わったらハーネスにカラビナとスリングとエイト管と確保器とアッセンダーを付けて歩き始めました。歩き始めてすぐ道が狭くて足場の悪い箇所が続き、しかも風はなかなか止まないのでとても怖かったです。少し安定した場所につくと、そこで支点を作りロープ等をつけてさらに足場の悪い所を先生、僕、先輩の順番で次の安定したところまで確保しながら進みました。先生は、「自分が通ったところをよく見ておけ」と言いながらどんどん進んで行ってしまいました。岩の陰になってしまったり、霧が出てきてしまったりであんまり解りませんでした。そういう感じで先生はどんどん進んでいき、途中で支点を作り少し安定したところで自分自信を確保しました。次は僕の番です。最初は怯えながらも順調にいけたのですが、そこを乗り越えれば安定した場所にたどり着けるというところでクライミング的なことをしないと登れない岩が出てきました。しかもその岩は先生からは陰になっていて直接指示してもらえないのでとても怖かったです。でも、以前クライミングジムで何度も練習した甲斐あってすごく時間がかかりましたが何とか登れました。最後は先輩です。先輩もこういう所に来るのは初めてだと言っていたのですが、僕が苦戦していた岩も難なく登り普通にこっちまで来てしまいました。前からすごい人なんだなと思っていましたが改めてすごいなと思いました。そんな所がもう一ヶ所続きました。そこもさっきとほとんど同じような感じで登りました。さっきと違ったところは僕が先輩を確保したことです。クライミングジムの時やロッククライミング、アイスクライミングの時は人を確保したことがあるのですが、岩山での人の確保は初めてなのでとても緊張しました。そこを抜けると懸垂下降の場所に着きました。ここはわりと普通に降りられました。(山溪部 中3A ユウ)



そこが終わると後は普通に登るだけで頂上です。だんだん人工物や●、×、→のペンキが見えてきて、それだけでうれしくなっていました。頂上の小屋が見えた時は本当にうれしくなりました。頂上では先生にポカリスウェットをおごってもらい登頂記念にTシャツを買いました。今回の北穂東稜は、本当は行く予定だった前穂北尾根よりも楽だと言われていたため正直少し甘く見ていたのですが、全然そんなことはありませんでした。前穂北尾根は自分にはまだ早かったと思います。行かなくてよかったです。今回の夏合宿は中学部長としていったのですが、北穂東稜に関しては完全にお荷物だったので、少しでも上にいけるようがんばりたいです。いい目標ができて良かったです。(山溪部 中3A ユウ)