涸沢岳と奥穂高岳    2010年8月10日(火)

涸沢キャンプ場…(140分)…穂高岳山荘…(30分)…涸沢岳(3103m)…穂高岳山荘…(50分)…奥穂高岳(3190m)…(40   分)…穂高岳山荘…(90分)…涸沢キャンプ場・飯盒炊爨




 朝3時に起きると、夜空には星が奇麗に見えました。荷物を整理し、朝食を食べ、出発する頃には、すっかり夜が明けました。




 天気予報では、松本市は午後から曇り、雷雨でした。今は雲ひとつなく晴れ渡っていますが、すぐに天候が変わりそうだったので、早めに出発しました。




 登りは、涸沢小屋に立ち寄りました。前穂高岳や奥穂高岳が良く見えました。




 涸沢小屋を越えると、樹林帯に入りました。木の合間から、涸沢ヒュッテやキャンプ場が良く見えました。




 樹林帯を抜けると、礫の上を歩く登り坂が続きました。




 目指す涸れ沢岳が近づいてきました。




 涸沢カールに残る雪渓と屏風の耳です。




 ザイテングラート、岸壁の側面の支稜に差し掛かりました。この岩場の急登りを登り切れば、白出のコル、穂高岳山荘です。







 白出のコルの直下です。




 白出のコルに着きました。正面の岩壁は、奥穂高岳へつながる登山道です。右手に写っている山小屋が、穂高岳山荘です。




 部員たちは、涸沢キャンプ場から白出のコルまでの登りで少々疲れました。穂高岳山荘で一休みしました。でも、山荘に示されている天気図と天気予報を見ると、この辺りも、もうすぐ雲に包まれ、雨が降り出すようでしたので、先を急ぎました。




 急いで、涸沢岳の頂上を目指しました。写真の中央に写っている標が立っている所が涸沢岳の頂上です。




 涸沢岳の頂上に立つと、槍ヶ岳が見えました。でも、もう雲が下から足元まで迫って来ました。




 奥穂高岳やジャンダルムも良く見えましたが、瞬く間に雲に包まれました。




 早朝雲ひとつなかったのに、あっと言う間に辺りが雲に包まれ、景色が真っ白になって行きました。




 涸沢岳の頂上で記念写真を撮り、急いで穂高岳山荘に戻りました。




 天候がこれ以上悪くならないうちに、奥穂高岳に登ることにしました。




 奥穂高岳の頂上に行くには、穂高岳山荘を出てすぐに、クサリとはしごが続く岩壁を登ります。




 私たちは、3人ずつのグループに分かれてクサリとはしごの岩壁を登りました。途中、このコースを下ってくるパーティとスムーズにすれ違える態勢をとりました。それでも、すれ違いにずいぶんと時間がかかりました。

 



 奥穂高岳の山頂に着きました。何組かの登山客が、代わる代わる記念写真を撮っていました。もう、辺りはすっかり雲に包まれ、景色が一面真っ白でした。私たちが頂上で一休みをしていると、バアーッと雨が降り出しました。みんな、急いで雨具を着ました。




 雨が酷くなる前に、穂高岳山荘に戻りました。クサリやはしごが濡れて滑りやすくなっていたので、細心の注意を払いました。




 クサリやはしごの岩壁を全員無事に下ることが出来て、部員一同心の底からホッとしました。




 雨宿りを兼ねて、穂高岳山荘の中で一休みしました。

 



 穂高岳山荘で一息入れていたら、雨が上がりました。この隙に、涸沢キャンプ場を目指してザイテングラートを下りました。




 ザイテングラートを下りきると、比較的緩やかな下り坂になるので、再び雨が降り出す前にはそこまで行こうと考えました。







 下り道は、涸沢カールの中にある雪渓を横断するパノラマコースを選びました。




 涸沢キャンプ場に着き、テントに入った途端に、雨が降り出しました。




 みんな一緒に外で飯盒炊爨をするのは無理ということになりました。コンロやなべ、食材を3つに分け、各テントごとに食事を作りました。




 ニョッキを作って食べました。天気予報は、午後から夜中にかけて雨でした。明日の北穂高岳登頂に備えて、午後はテントの中でゆっくりすごし、早めに寝ました。テントの外では、雨足がますます強くなり、そこかしこから稲光と雷鳴が…。