西武鉄道 西武・電車フェスタin武蔵丘検修場2010   2010年6月6日(日)

高田馬場駅―(西武鉄道直通急行)―武蔵丘車両検修場・イベント見学―(西武鉄道臨時電車)―飯能駅

 




 今日、鉄道研究部員たちは、武蔵丘車両検修で開催された「西武・電車フェスタ2010」を見学しました。写真は、西武新宿駅南口にあるプリンスホテルです。西武新宿駅は、西武鉄道が高田馬場駅から新宿駅までに乗り入れるために、1952年に暫定的に開業しました。

 



 新宿駅の東口を区画整理し、東口の2階に西武鉄道の新宿駅が出来る予定でした。1964年に国鉄新宿駅東口「新宿ステーションビル」が完成しました。新宿ステーションビルには、高架線の基礎もいくつか作られていましたが、今の西武新宿駅が西武新宿線の本駅となりました。




 新宿ステーションビルには、高架線の基礎もいくつか作られていましたが、今の西武新宿駅が西武新宿線の本駅となりました。




 西武新宿線が新宿駅東口まで延伸されなかったのは、様々な説が語られています。当時、新宿ステーションビルの2階には、6両編成分の島式ホームが1つしか確保できていなかったので、現在の輸送量には対応できなかったでしょう。







 高田馬場駅に集合し、しばし西武電車を撮影してから、武蔵丘車両検修場への直通急行電車に乗りました。







 写真は、西武10000系です。5000系置き換え用として登場し、1993年に5000系特急「小江戸」として営業運転を開始しました。当初は新宿線のみ使用されていましたが、池袋線系統で5000系の置き換えが開始され、1995年に全編成の置き換えが完了しました。(鉄研部員 中3C 快速登戸)







 武蔵丘車両検修場への直通電車は、急行飯能行きと表示されていました。




武蔵丘車両検修場は、東飯能駅と高麗駅の間の山間にあります。電車は、東飯能駅を通過した後、本線をはずれ検修場の検査線に直接入線します。私たちは、検査線から臨時改札口を通って、検修場のイベント会場に入りました。

 



 すぐに、入出場線に展示してあった軌陸車とレール削正車、車両牽引車、リフティングジャッキを用いた台車抜き作業を見学しました。



写真は、レール削正車です。レールと車輪との摩擦などによりレールが磨り減ったり、レールの表面に少しずつ凹凸が出来ます。レール削正車は、レール上を走りながら、レール表面の凹凸を削って、元のレールの形状に戻します。コンピュータ制御で16個の砥石が角度を変えながらレールを削っていきます。




 西武鉄道武蔵丘車両検修場は、それまで所沢にあった車両工場で定期検修を行っていたが、検修施設の老朽化や列車の編成の長大化に伴い建設され、2000616日に操業を開始しました。この検修場は、埼玉県日高市武蔵丘にあり、西武池袋線の東飯能と高麗の二駅の間の高台に位置しています。(鉄研 高校部長 高2B サイトー)




 また、検修場の南側には、武蔵丘車両管理所が隣接しています。武蔵丘車両検修場は、西武鉄道の電車約1300両の全般検査などを受けもっていて、敷地面積は約51000u、建物面積は約36000uあります。(鉄研 高校部長 高2B サイトー)




 ちなみに検修場への車両の入出場は、武蔵丘車両管理所のある武蔵丘信号場を通じて行われます。この武蔵丘検修場のように都心部から工場が移転するケースは、京王電鉄の若葉台工場や名古屋鉄道の舞木検査場などたくさんあります。(鉄研 高校部長 高2B サイトー)




 その理由は、やはり都心部とは違い、充実した設備や面積を確保出来るといったことです。自分は、この武蔵丘検修場に来場したのは、今回で三回目になるのですが、毎回来てもすごい来場者が多いのに圧倒されます。(鉄研 高校部長 高2B サイトー)




この検修場が一般公開されるのは、西武鉄道が主催する西武電車フェスタの時のみだというのが理由かもしれませんが、それでもこんな山奥の工場に良く集まるものだと関心します。皆さんも今度のイベントに参加してみることをオススメします。(鉄研 高校部長 高2B サイトー)




 



 次に、主電動機検査場で、西武鉄道のプラレールや鉄道模型を見学しました。赤い電車がたくさん走っていて、大勢の子どもたちが遊んでいました。




 台車検修場では、ミニSLの運転、ブレーキの操作体験、非常通報の体験が催されていました。







写真は、電車内の非常通報ボタン体験コーナーです。





 検修場の中央にあるトラバーサーは、メイン会場になっていて、鉄道グッズの販売やクイズ大会が行われていました。




 部員たちは、電車屋根上見学のコーナーで直流避雷器などの屋根上機器を見学しました。




 車体の屋根上に設置されている通風機です。





クーラーの室外機です。 家庭用の15〜20台分の出力があります。





直流避雷器、主回路ヒューズ箱、母線回路ヒューズ箱です。








機器検修場では、電動空気圧縮機や電動発電機が展示されていて、パンタグラフの操作体験や運転操作体験が催されていました。




直流主電動機 150kW


 



交流主電動機 165kW、155kW





交流電動機を使用した空気圧縮機HS20−4 直流電動機を使用した圧縮機に比べ、メンテナンスが軽減されました。2000系、6000系、9000系に搭載されています。





電動機の界磁枠





電動機の電機子





写真は、電動発電機・制御器です。パンタグラフから取り入れる電気の電圧の変に関わらず客室内に、安定した電力を供給するための装置です。写真の左側が高圧接触器・保護機器部 起動時における高圧回路の切り替えのための接触器・異常時に安全に停止させるための機器が入っています。写真の中央が回転速度調整部・発電電圧調整部 車内へ安定した電力を供給するための装置が搭載されています。写真の右側が変圧器・整流装置 交流440Vから交流100V・直流100Vを作る装置です。




電動発電機の本体 直流電動機によって、交流発電機を回転させるタイプです。




 電車のジャッキアップと台車抜きの実演を見学しました。










 車体検修場では、高所作業車の乗車体験や特急車両乗務員室の乗車体験が行われていました。







 輪軸検修場では、輪軸探傷装置や車輪を保管する自動立体倉庫を見学しました。




写真は輪軸立体倉庫の搬出口です。立体自動倉庫は格納・搬出及び在庫を管理する設備です。輪軸を130本格納することが出来ます。




 写真は、回転試験及びケース内を洗浄する装置です。ギアケースなの洗浄と回転試験を行う装置です。ギアケース内の洗浄では、古い油を抜き取り回転試験機にセットします。回転試験機で洗浄用の油が給油され、車輪を回転させケース内を2度洗浄します。その後試験用の油を給油し回転試験を行います。




輪軸検修場では、輪軸探傷装置や車輪を保管する自動立体倉庫を見学しました。




 写真は、車輪旋盤装置です。数値をインプットすることにより、自動で研削ができ、フランジ高さと厚さ、内面距離、車輪外径の測定も出来ます。

 




 写真は、輪軸着脱装置です。車輪の厚さが25mm以下になった時に、オイルを注入し、車輪の取換えを行っています。





 写真は、輪軸探傷装置です。自動探傷装置は超音波を使用し、軸に発生する有害傷を見つけます。測定は、減衰度測定・垂直探傷・局部探傷を行います。




 毎年恒例の立川真司さんの西武鉄道に関する物まねライブも行われていました。




 メインステージの裏側では、トラバーサーの体験が行われていました。




 大勢の鉄道ファンで凄く賑わっていましたが、部員たちは次々に体験コーナーや展示コーナーを見て歩き、最後に鉄道グッズを買いました。




 西武・電車フェスタに行って、いろいろな体験ができました。行きはみんなで8時20分に高田馬場駅に集合し、8時35分発、臨時電車、急行飯能行きに乗って、1時間半ぐらいかけて武蔵丘車両検修場に行きました。検修場に着いたら、まず買い物に行きました。最初に、東急電鉄を見に行きました。やはり京浜急行のイベントの売れ残りと、上田電鉄7200系のグッズを売っていました。僕は、東急元8000系のお別れイベントの時のグッズを買いました。(鉄研部員 中1B シンバ)




 その後、秩父鉄道を見に行きました。そこでは、使いきりの切符のつかみ取りを、2回しました。1回目は、同じ様なものばかりだったけれど、2回目は結構良い物があったので良かったです。買い物が終わった後、1回みんなで集まり、45分くらい自由行動をとり、45分後に、みんなで集まり、集合写真を撮りました。僕は、いつも中央にいます。なので、パソコンで調べてみると、結構目立っていました。撮り終えた後、臨時電車に乗り、飯能駅にでました。(鉄研部員 中1B シンバ)




 直通電車で飯能駅に出て、所沢駅、保谷駅、石神井公園駅で西武電車を撮影しながら帰りました。