■箱根登山鉄道 早雲山ケーブルカー運転所         2009年8月20日(木)

小田原駅−(箱根登山鉄道)―強羅駅−(箱根登山鉄道ケーブルカー)―早雲山駅・運転室・巻上施設・見学

箱根登山鉄道は、小田原駅・箱根湯本駅・強羅駅を結ぶ電車と強羅駅・早雲山駅を結ぶケーブルカーです。電車線には、3箇所のスイッチバックがあります。箱根湯本駅より強羅駅まで急勾配が続きます。小田原駅・箱根湯本駅間には、小田急電鉄の電車が乗り入れます。一部3線軌条区間になっています。(鉄研部員 中2C 快速登戸)

 早雲山駅にある運転室です。ここから、早雲山駅のホーム、強羅駅から早雲山駅まで路線とケーブルカーが一望できます。運転台には、赤色と緑色のランプで、2組のケーブルカーの位置が表示されます。運転モードには、自動各駅停車(自動モード)、限定停車(急行運転が可能)、手動運転(速度を変えることも可能)があります。手動運転は、非常事態により停止した時に使います。運転台にある丸いメーターは、左からトロリー電圧計・原動機電流計・速度計です。

 

 箱根ケーブルカーは、早雲山駅で運転されています。運転装置には、各駅停車タイプ、急行タイプ(強羅駅・早雲山駅ノンストップ)と限定タイプの3種類があります。車両に付いているパンタグラフは、検査の時以外、常に架線に接触しています。ケーブルカーは、2ヶ月に1回検査をします。点検は、営業時間外に行われます。モーターが故障した場合、予備電源で作動します。運休にして、代行バスで対応する場合もあります。1995年に現在の2両編成のケーブルカーに変わりました。その時は、ケーブルカーの線路脇にある駐車場を借りて、100tクレーンを用いて車両を搬入しました。(鉄研部員 中2C 快速登戸)

※写真は、鉄道研究部が19944 6日に早雲山駅での取材で撮影した手動式のケーブルカーの運転台です。この手動式の運転台は、1995年まで使用されていました。この時までケーブルカーは、1両編成2組でした。

 今回箱根ケーブルカーを取材して一番驚いたことは、ケーブルカーの運転についてです。昔から僕は、「電車と同じ様に運転しているんだろうなあー」と感じていたのですが、実際には自分が思っていた以上に特殊なものだったので、凄くびっくりしました。それはどういうことかというと、車両にいるのは車掌で、運転室は早雲山駅にある機械室の上にあるということです。「ケーブルカーなら当たり前だろう」と感じている方もいるかも知れません。僕にはそれが一番印象に残っています。また、運転士の方がそれを運転しているところを見学できたので、気分は最高です。箱根ケーブルカーの皆さん。僕たち鉄道研究部の取材にご協力いただき、誠にありがとうございました。これからも安全な運転と充実したサービスを提供していって下さい。今日は本当にありがとうございました。(鉄研高校部長 高1B サイトー)

早雲山駅にある巻上設備です。写真の左側に写っている大きな縦にまわる円盤が原動滑車です。ケーブルカーのケーブルを巻き上げます。直径3550mmです。その右隣にある黄色い装置が減速機です。その奥に見える青い装置が原動機です。主機と補機の2台設置されています。400V・200kwの直流分巻電動機です。写真の右側に写っている部屋の中に制御機があります。硫黄ガスの影響を防ぐために密閉され、空調設備を整え、室内の温度を年中26℃に保っています。

 故障した時、原則として備品で対応しますが、大掛りな作業が必要な場合、運休してバスによる振り替え輸送を行います。


 機械室には、ケーブルの巻き揚げ機があります。滑車の直径は3.5mです。巻き揚げ機を回すモーターは、機械室に送られてくる3000Vの電圧を400Vに変換して動いています。制御機は、硫黄ガスによるさびから守るために特別な空調室に入っています。室内は空調管理が行き届き、気温が年中26℃に保たれています。(鉄研副部長 中2B モッティー)

ケーブルカーの車輪です。写真は、フランジの付いていない平車輪、線路の上に乗っているだけの車輪です。2組のケーブルカーが、つるべ式に交互に線路を登り降りします。2組のケーブルカーは、それぞれ異なる片側の車輪が平車輪になっています。

 ケーブルカーは2両編成で、車掌だけ乗車している。早雲山駅には、運転室や巻き上げ装置、車両の床下を見学しました。車輪には、平車輪とフランジが両側に付いた車輪の2種類がありました。ブレーキは電気制御ブレーキと非常ブレーキがありました。(鉄研部員 中2C カワマタユーキ)

写真は、両側にフランジの付いた溝車輪です。2つのケーブルカーは、それぞれ反対側に溝車輪が付いているため、路線の中央部でのすれ違いの時、必ずそれぞれの車両が反対側の路線を通るようになっています。溝車輪の後に写っている赤い装置は、留置ブレーキ装置です。左右のブレーキシューがレールを挟み込み、ケーブルカーを駅に固定します。

写真は、ケーブルカーの床下に設置されている索条固定装置(ロープボラード)です。直径800mmのドラムにケーブルを3回半巻き付け、摩擦力によりケーブルを固定します。このケーブルによりケーブルカーを引っ張り上げます。

 ケーブルは、鉄でできています。3ヶ月に一度点検をします。使用しているうちに、若干伸びてきますので、切断して調整します。ケーブルは、7〜10年で交換されます。(鉄研副部長 中2B モッティー)

※ 写真は、ケーブルカーの車内にある車掌さんが乗務するスペースです。途中の停車駅でのドアの開閉、お客さんの乗り降りの確認、箱根の案内などを行います。

 ケーブルカーは、早雲山駅で運転されています。車内にいるのは車掌のみです。運転は、自動運転、速度は11.5km/h(3.2//s)です。他に、主動運転や限定停車直行モードもあります。出発時に出発合図を運転指令が受信したら出発します。ケーブルカーにもパンタグラフがついていますが、これは車内のサービス機器用(200V)です。(鉄研副部長 中2B モッティー)