日本学園中学校 オープンキャンパス 2009年7月11日(土)

 


 今回のオープンキャンパスでは、本館の玄関ホールにある吹き抜けを3階から1階まで、一気に降りるということをやりました。

 


 この方法は懸垂下降といい、急な所や歩いて下れない様な所を安全に降りるための方法です。通常はザイルを2本、降りるためと、降りている人が落ちないように確保するために使います。

 


 今日は、初めて懸垂下降をする小学生がほとんどでしたので、更にもう1本、小学生の横に顧問の高橋先生が付くためのザイルを設置しました。全部で3本のザイルを使ったのですが、当然この3本は、どこかに止めておかなければなりません。

 


 2階の屋上にある冷暖房の室外機を支える剤座を支点としました。スリングとカラビナを沢山使って、頑丈に止めました。そして、今までの部活動を通じて懸垂下降の手順を最も正確に理解し、登山では極めて高い集中力を発揮できる部員たちが、小学生たちの懸垂下降をサポートする体制を組みました。
 


 山溪部は、自分が入部した時には、高校2年生5人と中学1年生の自分だけというメンバー構成でした。その時から比べると、今では総勢17人も部員がいて、今回のオープンキャンパスでは、8人もの小学生が来てくれました。正直、かなり驚きでした。とても嬉しく思いました。しかし、その分準備も大変でした。最初は、8人も時間内に懸垂下降が出来るだろうかと心配しました。前日に練習で降りてみた時に、かなり時間がかかったからです。顧問の先生も「時間内に終わらないかもしれない」と言っていたぐらいです。しかし当日は、割と余裕を持って、しかも全員に懸垂下降体験してもらえました。小学生たちが、予想以上にスイスイ降りたからです。特に最初の子は、まるでやり慣れているかの様に3階からスーっと降りて行きました。ただ一つだけ悲しかったのは、ずうっと3階で確保をしていたので、自分が目立たなかったことです…。きっと、自分がいたことすら気付かれていなかったことでしょう。
 小学生の皆さん。山溪部のトレーニングはとても辛いけど、登山では日頃味わえない充実感を得られます。ぜひ、一緒に登山に行きましょう!(山溪部 部長 中3A ムラナカタツキチ)