上信電鉄 高崎車両基地の取材  2009年5月17日(日)

 新宿駅―(湘南新宿ライン)―高崎駅―(上信電鉄)―吉井駅・撮影―(上信電鉄)―高崎駅…上信電鉄車両基地・取材

 

 高崎と下仁田を結ぶ上信電鉄を取材しました。上信電鉄は、オリジナル車両やラッピング電車といった、個性豊かな車両の沢山あります。はじめグループに分かれて行動を開始した僕らは、吉井という駅まで向かいました。その後再び高崎まで戻り、車両基地へと向かいました。整備場の中に留置している2編成の車両を見学したり、部品を撮影したりと色々でした。また、運転席へも入れてくれたので、本当にありがたかったです。(鉄研部員 高1B サイトー)

 

 かつて上信電鉄は、富岡製糸場の糸を運んでいたが、現在はローカル線、CS放送の「乗り鉄トラベラーズ2ndシーズン」の最終回を飾った路線です。この写真の電車は、元西武鉄道301系です。この電車の塗装は、銀河鉄道999号として、漫画家の松本零士氏がデザインしたものです。車体の側面には、「銀河鉄道999」に登場したメーテルが描かれています。(鉄研部員 中2C 快速登戸)

 

 この写真は、上信電鉄250系です。1981年に上信電鉄6000系と同時に2両製造されました。この電車の車両構造は1000系、または6000系と似ていますが、連結器がよく見えるように窓が傾斜しているのがこの電車の特徴です。今回はこの250系2両について説明します。

 まずはデハ251、「人形処かんとう」の広告車でもあり、よく、300系と組むことが多いが、300系が検査する時は、200系を下仁田側にして走ります。ちなみに冷房装置はバスタイプのものを使用しています。

 次にデハ252、この車両はクハ1301と編成を組んでいます。2007年には、「ヨコオ食品工業ムーンラビット号」という、下仁田町のコンニャク食品メーカー「ヨコオ食品工業」のラッピング車としても走っていた時期もありました。この電車の車内には、過去の上信電鉄車両の写真が何枚か掲示されています。(鉄研部長 中2A イージマコーキ)

 

 写真は、上信電鉄500系です。西武鉄道の新101系を購入したもので、2編成が在籍。導入についてはワンマン化、側面にLED式行先表示器の設置、室内にLED式車内案内表示器の設置などの改造が行われています。500系の第一編成は、「銀河鉄道999号」として運行しています。もう1つの編成は、この写真の電車で、赤とクリーム色の塗装が施されています。(鉄研部員 中2B カナヒ)

 

 写真の手前の電車は、デハ203です。上信電鉄には、1964年に東洋工機で製造された1次車、側面の窓が1段上昇式のデハ201〜203と、1967年に西武所沢工場で製造された2次車、側面の窓が2段式窓で高運転台のデハ204〜205があります。どちらも上信電鉄自社新造車両です。この形式のクハは、300形と名付けられている。1974年まで上信電鉄では、タブレットを使用していたので、運転席が前面の右側に配置されている。20m級片側3扉の車体に、カルダン駆動方式、自動空気ブレーキ装置を装備しました。台車などの床下の装置、2次車は車体自体も、導入時の西武鉄道701、801系(現行の150形)と共通する部分が多いです。そのため、上信電鉄に西武鉄道の701、801系が移籍しました。全車両とも下仁田側に運転台のある方運転台車だったが、2次車は1989年と1990年に廃車になった東武鉄道3000系の部品を再利用して、両運転台の電車に改造されました。基本塗装は、サーモンピンク系(上信電鉄では「コーラルレッド」と呼んでいる)1色です。かつては、コーラルレッドに細い濃紺の帯が塗装されていましたが、塗装省力化のために、廃止されました。2次車は、両運転台化の改造直後にはデハ250形の当時の塗装と同様のストライプ塗装を施されたこともあります。1次車はデハ3両に対して、クハ2両です。これは、増結運用を考えたためです。20041016日のダイヤ改正で、定期列車の全運用が2両編成のワンマン運転になるまでは、ラッシュ時などに3両編成で走ることがありました。デハ201は2004年に、デハ202は2005年に廃止されました。デハ203は上信電鉄に在籍しているが、予備的な存在です。デハ251が検査施行される際に、クハ303やデハ205と連結され営業運転にはいります。(鉄研部員 中2B モッティー)

 

 高崎駅にあった電気機関車です。この機関車を目当てに、上新電鉄の撮影に訪れるファンも多いそうです。

 

 写真の手前の電車は、デハ205です。デハ205は高運転台構造であることから、救援車代用として下仁田駅に留置されていることがおおいです。他の車両の検査の時には、デハ203やデハ251と連結し、営業運転に入ることもあります。200形は、非冷房車で老朽化が進んでいることから、今後西武鉄道から移籍した500形と交代して、営業運転から外れる予定です。現在でも夏の間は予備車となり、運行する機会が少なくなりつつあります。(鉄研部員 中2B モッティー)

 

 写真はデハ204です。デハ204は200512月より、クハ364と連結し、上信電鉄沿線にある富岡製糸場を世界遺産に登録することを呼びかけるPR車となった。車体の下仁田側前面には「明治五年」、側面には「富岡製糸場を世界遺産に」と表記されています。

 上信電鉄は、自社車両がとても多くて、びっくりしました。中にはワンハンドルの車両もあり、地方鉄道ながら頑張っていることがわかりました。銀河鉄道999のイラスト列車などもあり、たいへんユニークだと思いました。吉井駅なども風情があり、レトロな感じでした。(鉄研部員 中2B モッティー)