碓氷鉄道文化村                 2009年3月20日(金)

新宿駅―(湘南新宿ライン)―高崎駅―(信越本線)―横川駅…碓氷鉄道文化むら・見学

 

 3学期の最後には、碓氷鉄道文化むらを見学しました。横川駅で峠の釜飯を買い存車両を見学しました。写真は、EF59形のデッキに乗っているところです。EF59形は、1964(昭和39年)に製造された、日本国有鉄道直流電気機関車です。山陽本線瀬野八本松間にある勾配が連続する区間の補助機関車として使用するためにEF53形EF56形から改造されました。瀬野 - 八本松間は、「瀬野八」と呼ばれる22.6‰(1000m毎に22.6m)の勾配が続く区間です。

 

 写真の後ろに写っている電車は、189系特急「あさま」です。かつて上野駅―長野駅間を走った電車です。その中でも横川駅―軽井沢駅間にあるこの碓氷峠は、急勾配が続く難所です。1975年に183系を基礎に189系が製造されました。189系は、碓氷峠を電気機関車EF63と協調して走れるように設計されています。1997年9月に長野新幹線が開通するまで、特急「あさま」として、上野駅―長野駅間を走りました。(鉄研部員 中2B カヒシ)

 

写真は、189系特急「あさま」の運転室です。189系は、1975年に製造された最高速度120km/hの電車です。189は、169、489系とともに、1968以降輸送力の増強のために投入された電車です。EF63形との協調運転により、最大12両編成での通過が可能でした。識別として形式末尾番号が9とされました。現在、長野駅―直江津駅間を結ぶ「妙高」(大半は普通列車として運転なので普通料金で乗れます)、松本駅―長野駅間を走る「おはようライナー」、新宿駅―河口湖駅間、富士急行電鉄に乗り入れる快速「ホリデー快速河口湖」などで使用されています。(鉄研部員 中2B カヒシ)

 

 写真は、鉄道研究部が1997年3月31日に横川駅で撮影したものです。189系特急「あさま」とEF63電気機関車の連結作業です。この時、多くの鉄道ファンが見物に来ていました。上野駅横川駅間が1885年に軽井沢駅直江津駅間が1888年に、鉄道が開通していました。横川駅―軽井沢駅間は、1893年4月1日に1年9ヶ月の工事を経て、官営鉄道中山道線(後の信越本線)として開通しました。延長11.2km、急勾配区間でアプト式のラックレールを用いる路線でした。この区間は、碓氷線または横軽(よこかる)ともよばれました。1963年に旧線の北側に新線が1線開通し、アプト式が廃止されました。1966年には、旧アプト式線の一部を改修工事し複線となりました。最大66.6‰ の急勾配を、一般的な車輪を用いて粘着運転で登坂することになりました。通常の車両は、この勾配に対応できず、登坂力、ブレーキ力を補うためにEF63を補助機関車として連結することになりました。

 

 僕たちは、今年3月に群馬県横川にある碓氷鉄道文化むらに行きました。そこは信越本線の終着駅が横川駅になった時に、そこから先の余った線路を使い、建てた所です。なので、駅からそこへ行く時に、線路の後やアプト式レールを使ったものもありました。碓氷鉄道文化むらには、鉄道模型や実物の列車(主に貨物牽引車等)等もありとても見所があります。鉄道模型は、一日に数回自動運転をします。HOゲージの模型が何種類もあり、見飽きませんでした。列車は、実際に中に入れて、普段見れない所も見れて、とても勉強になりました。東京からは少し遠いが、行ってみる価値はあると思いました。近くには峠の釜飯の荻野屋もあり、そこの釜飯はとても美味しかったです。(鉄研部長 中2A イージマコーキ)



 

写真は、ED42です。横川駅―軽井沢駅間の急勾配区間用アプト式電気機関車です。1934(昭和9)年から28両製造されました。停車場構内で使用するパンタグラフが屋根に設置されています。本線上では第三軌条から集電をするため、集電靴(写真前面)に設置されています。電動機は、動輪用の2基のほかに、アプト式軌条のラックレールに噛み合わせる歯車駆動用1基が装備されています。1963年に横川駅―軽井沢駅間が全面的に粘着運転の新線に切替えられ、アプト式ラックレール区間が廃止され、同年に全機が廃車されました。

 

碓氷鉄道文化むらには、信越本線の特急「あさま」、「あさま」のシミュレータ、EF63のシミュレータ、お座敷列車、気動車、機関車、HOゲージ、Nゲージ、トロッコ列車などがありました。このうち3つくらいは有料でした。シミュレータ1000円、トロッコ500円。トロッコ列車は、鉄道文化むらから旧丸山変電所までを結んでいます。「あさま」のシミュレータは、上野駅―熊谷駅間でした。(鉄研部員 中2C 快速登戸)

 


小林一茶も通った碓氷の関所
 碓氷鉄道文化むらに行った帰りに、碓氷関所跡に歩いて行きました。昔は関所として使われていたそうです。この関所は、材木でできています。1869年に他の関所とともに廃止されたそうです。とても歴史を感じました。この関所の最寄り駅は、横川駅です。横川駅で有名なのは、「峠の釜飯」です。今回行ったのは、6人でした。ちょっと少なかったが、賑やかでした。横川に行くまで、結構時間がかかりました。長旅でした。楽しかったです。(鉄研部員 中2
B ゴルファーH.M)

 

久々に乗った115系湘南色

横川駅から高崎駅までの帰りの電車は、115系湘南色の直流近郊型電車でした。乗り心地は良く、座席も「フカフカ~!」でした。車内は、従来の113系とほぼ同じです。トイレ付き。車内は、クロスシート(ボックス式)、窓下に小さなテーブルもついています。115系は、主に信越本線、上越線、両毛線、中央本線などで利用されています。信越本線では上越色と湘南色、中央本線では水色とスカ色の塗装で運行しています。(鉄研部員 中2B クマシン)

碓氷鉄道文化むら…(10分)…碓氷関所跡…(10分)…横川駅―(信越本線)―高崎駅―(湘南新宿ライン)―新宿駅・解散