東京急行電鉄 車両メンテナンスセンター 2008年8月20日(水) |
今日は、東京急行電鉄の車両メンテナンスセンター(かつての長津田車両工場)を取材しました。メンテナンスセンターでは、年間約280両の全般検査と重要部検査を行っています。最初に、映像資料でメンテナンスセンターの役割について説明をしていただき、その後工場施設を詳しく見学させていただきました。 |
工場への入場線です。ここで、各機械を手洗いします。線路のわきに大きなダクトがあります。電車から出たゴミを吸い取る集塵機です。 |
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車体場にて、30t天井走行クレーンで車体と台車が切り離されます。車体と台車は、それぞれ別々に検査整備されます。車体を吊り上げて移動する時、工場内にサイレンが鳴って、天井走行クレーンの真下から全員が避難します。 |
台車から車輪やモーターがはずされ、60℃の温水を用いて100気圧の力で洗浄されます。台車はたいへん重いものですが、レールの上では人力で押すことも可能です。 |
台車枠を乗せる台です。クレーンを用いてモーターを外します。 |
台車から外されたモーターです。 |
写真は、モーターのつかない車輪です。車輪の内側にディスクブレーキが備わっています。 |
写真は、モーターにつながる車輪です。車軸にギアが付いています。 |
写真は、自動車軸探傷装置です。超音波を用いて、車軸の傷を確認します。案内して下さった方が、メンテナンスセンターに勤務している間、まだ1度も車軸が破損していたことはないそうです。 |
車体も各装置を取外され、故障がないか点検をし、取替えが必要な部品を取り替えられます。 |
車体の床下に備え付けられているコンプレッサーです。ドアの開閉やブレーキシューの作動に必要な圧縮空気を供給する機械です。 |
ドアを開閉する装置です。 |
パンタグラフの架線に接触する部分、集電舟です。ブロイメットでできています。磨耗するので、定期的に交換されます。 |
出場検査場にある輪重測定装置です。1つの台車についている4枚の車輪の過重の分担率を量ります。4枚の車輪に均等に車重がかかるように調整します。 |
車両工場に配備している3000系です。 |
車両工場の見学が終わってから、社員食堂にて東京急行電鉄の取り組みと工場役割について詳しく説明していただきました。工場で見学したことの中で、更に詳しくお伺いしたいことを丁寧に説明していただきました。今日は、たいへん有意義な取材となりました。 |