千葉モノレール 動物公園前車両基地  2008年8月12日(火)

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今日は、千葉モノレールの車両基地を取材しました。千葉モノレールは、懸垂式モノレールとしては、路線長が世界一の長さで、ギネスブックでも認定されています。路線長が世界一の長さの跨座式モノレールは、大阪モノレールです。

 


モノレールの基地への入り口です。左側が車両基地、右側が車両工場になります。千葉モノレールが懸垂式を選択したのは、路線が千葉駅前などの市街地内部のため、急カーブや急勾配でもスムーズに運行できるからです。また、道路上での建設工事のため、コンクリートで軌道を組む跨座式モノレールよりも、工場で作った軌道を現地で組み立てる懸垂式の方が、工期が短く済むというメリットがありました。

 


車両基地にあるモノレールの自動洗浄装置です。




軌道作業車です。区間を決めて毎晩軌道の点検を行います。軌道の内部に重要な設備が入っているので、終電から初電までの電源を切った時間帯でしか作業が出来ません。この作業工程が、モノレールの終電と初電の時間設定に関わっています。利用客の要望により、都賀駅最終のJR総武線に接続するように終電のダイヤを設定しました。今、夜間の作業に備えて、充電中です。



 



モノレール電車の搬入口です。電車は広島県の三原工場で製作され、車体と台車が別々にトレーラーで深夜一般道を使って、2〜3日かけて搬送されます。






重要部検査は、3年に1度行われます。車体の真下には、脱出シートが付いていますが、利用したことはありません。非常事態がっても、必ず駅まで乗客を運んでいます。


 


脱出シートの素材は、リサイクル品です。




モノレールの台車とモーター、架線とパンタグラフです。+電流の架線が台車の真上に1本あり、各電車から2つのパンタグラフが接触します。台車の両端に−電流の架線が1本ずつあり、各電車から4本のパンタグラグが接触します。線路を走る電車の場合は、架線から+の電流を受け、線路に−の電流を流しています。



 


台車から外された集電靴、電車のパンタグラフです。

 


写真の中央に写っている白い四角のものは、ATCの車上子です。システムとしては無人運転も可能ですが、非常事態に備えて必ず2両編成の時は運転手が1人、4両編成の時は運転手と車掌が付きます。
 


1両の電車のモーターが4つ付いています。台車に縦に付いているタイヤは駆動タイヤです。チューブレスタイヤです。軌道が雨などで濡れることがないので、騒音防止のため溝が縦に2本のみとなっています。台車に横に付いているタイヤは案内タイヤです。チューブ式のものです。30万km走行したら交換されます。






千葉モノレールを取材した後、千葉モノレール1日乗車券「お昼のお出かけフリーきっぷ」で、千葉の町並みを車上から眺めながら、モノレールに乗りました。最後に、千葉みなと駅に行き、ポートパークを散策して京葉線で東京へ帰りました。




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