京成電鉄 宗吾車両基地    2008年7月18日(金)

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 午後は、京成電鉄の宗吾車両基地を取材しました。以前に高校生部員と取材に行った時の方が、案内をして下さりました。宗吾車両基地には、列車検査や月検査を行う検車区と重要部検査や全般検査を行う車両工場があります。写真は、車両基地に展示されているモハ200形です。昭和6年、青砥・日暮里間の開通に備えて10両製造されたうちの1両です。

 


写真は、検車区の様子です。電車に赤い旗が付いてます。月検査中という意味です。月検査は、3ヶ月に1回、1日で行われます。電車についている機械類が正しく作動するか調べます。

 


 主工場の入検場です。主工場では、4年に1回または60万kmの走行ごとに行われる重要部検査、8年に1回行われる全般検査が行われています。入検場では、電車が検査される前に、不具合や故障がないか調べられます。

 


 写真は、台車抜きが行われた電車の車体です。写真の上部に写っているクレーンで、台車と車体が切り離され、別々に検査されます。

 


 写真の扉の向こう側は、塗装作業場です。電車に塗装を行い、さび止めをします。近年、導入されたステンレス車は、塗装作業はありません。電車にペンキを塗ると、その分車体が重くなり、電気の使用量や各部品のメンテナンスに影響します。

 


 台車作業、台車を分解し、自動洗浄機の中に入れ、台車を清掃します。

 


 写真は、台車に傷がないか確認する装置です。台車に特殊な薬品を塗り、ブラックライトで照らし、台車の傷を確認します。

 


 輪軸作業、車輪が磨り減っていないか、傷が入っていないか、歯車に異常がないか確認します。車輪が磨り減っている時は、完璧な円形になるまで削ります。

 


 回転機作業をしているところです。モーター、発電機、空気圧縮機の調子を調べます。

 


 モーターの付いた台車です。全ての点検が終わると、写真の左側にある車体が30tクレーンで持ち上げられ、真上から台車の上に乗せられます。

 


 ぎ装作業。電気回路の検査、ブレーキ部品の調節などが行われます。

 


出場検査。全ての機会が正常に作動するか検査します。試運転をし、安全を確認してから本線のダイヤに投入されます。


 


 車両工場を見学した後、静態保存されている各車両を見学しました。



 


今日は、京成電鉄の方々に親切に工場を案内していただき、車両工場の役割、各設備の働き、検査の手順について学ぶことができました。ありがとうございました。

宗吾参道駅
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