都営地下鉄 三田線 志村車両検修場    2008年5月2日(金)

新宿駅―(埼京線)―板橋駅----新板橋駅―(都営三田線)―西台駅----志村車両検修場・取材

 


 新入部員が8人も入りました。日本学園の創立記念日の振り替え休日を利用して都営地下鉄三田線の志村車両検修場を取材しました。志村車両検修場の総面積は、137227u(東京ドーム3つ分)です。検査部門では、列車検査、月検査、弱電検査、車輪添削、簡易故障の修理、車両の清掃などが行われています。検車部門では、全般検査、重要部検査、臨時検査が行われています。重要部検査は、4年以内または走行距離60万km以内に行われます。都営三田線の場合、1年間の走行距離がおよそ10万kmなので、重要部検査は4年に1度行われます。

 


 C修繕が行われている車体です。不定期に行われる臨時検査です。車体の金属の腐食の修繕、屋根の絶縁塗装、シール帯の修繕を行っています。床は、15年に1度張り替えられます。シール帯は、10年に1度張り替えられます。塗装よりもメンテナンスがしやすいとのことです。

 


 写真は、都営浅草線5300形の空制部品です。乗客の人数に合わせて、空気ブレーキの力を調整する機械の部品です。

 


 平成11年より、三田線6300形3次車が導入されています。現在までに144両導入されました。ATO運転に対応した車両です。無人運転も可能ですが、無人では人身事故などへの適切な対応が不可能なので、線路に人が侵入しないという前提がない限り無人運転はしません。写真は、西台駅のホームドアです。

 


 電車の速度は、VVVFインバータで制御されています。ホームドアの前に電車の扉が来るように、電車が各駅の停車位置の±20cm以内に停車するようになっています。空気ブレーキは作動する時、微妙な時間差が出るので、時速5kmまで電気ブレーキを用いて、微妙な操作をし、ぴたりと停車位置に停車させます。写真は、モーターが付いている台車です。

 


都営三田線は、6両編成です。3M(駆動車3両)3T(付随車3両)、モーターの付いている電車(M車)とモーターが付いていない電車(T車)が1両ずつ21ユニットが、3つつながって編成されています。写真は、モーターが付いていない台車です。モーターの付いていない台車には、ディスクブレーキが備え付けられていて、電車が確実に停車位置に停車するときの微妙な調整を補います。

 


 電車の天井に備え付ける空調装置本体です。家庭用のクーラーの10倍の力があります。