大井川鐵道井川線川根領国車両基地    2008年3月27日(木)

民宿奥大井----奥泉駅―(代行バス)―両国吊橋----川根両国駅車両基地・取材 

 


この日は、井川線の補修工事のため、代行バスで千頭駅まで出ました。バスの運転手さんが川根両国駅の近くまで送って下さりました。




 春期合宿の2日目は、川根両国駅で井川線について取材しました。写真は、井川線の主力ディーゼル機関車DD20形です。前面にジャンパー線が2つ付いています。アプト線に電気感謝を導入して以来、緑色の24V用と白色の100V用を使い分けています。





 DD20形の運転室です。平均速度17km/hほどで、千頭駅・井川駅間を走っています。ディーゼル機関車1両で客車5両まで牽引します。重連で8両まで牽引します。ディーゼル機関車2両と客車8両が、アプト式電気機関車がアプトラインを押し上げる限度です。





 台車に備え付けられた砂箱です。秋の落ち葉や、雨の降り始めに起こる車輪の空転を防ぎます。雨の降り始めは、ほこりが浮き始めるので、車輪が滑りやすいのではと考えられます。 





 DB1形ディーゼル機関車です。ジャンパー線が24V用しかないので、アプト区間は走りません。





 DB1形ディーゼル機関車の運転台です。DD20形の運転台とは、大きく異なります。自動車に例えれば、マニュアル車です。





 かつて、井川ダム建設の時に使用した、資材運搬用の貨車です。主にセメントを運びました。




 現在、貨車を改造して客車にしています。客車の最後尾には、運転室が付いています。両端にディーゼル機関車と制御車を連結するプッシュプル方式で編成されています。クハ600形制御車には、24Vディーゼル用マスコン、100V電力用マスコンの両方が装備されています。







 客車の車輪は、輪軸に鉄製のタイヤを焼きばめする方式です。全客車に均等にブレーキがかかる電気ブレーキを用い、制動距離を短くし、制輪子の磨耗を減らしています。

 


 川根両国車両基地で、井川線のディーゼル機関車や客車について詳しく取材することができました。




 川根両国車両基地を取材したあと、代行バスと井川線に乗って、井川駅へ行き中部電力井川展示館を見学しました。

  川根両国駅車両基地―(代行バス)―奥泉駅―(大井川鐵道井川線)―井川駅・井川ダム・中部電力井川展示館・見学
 


 ED90形電気機関車です。この機関車は全部で3両あります。アプトいちしろ駅・長島ダム駅間のアプト区間をディーゼル・客車編成の坂の下側に連結して走る電気機関車です。メンテナンスは、アプトいちしろ駅の基地で行われます。




 アプト区間に設置されたラックレールです。





 ボギー台車内にあるラック歯車です。





 アプトいちしろ駅・長島ダム駅間のアプト区間です。日本一の勾配、90/1000です。


井川駅―(大井川鐵道井川線)―奥泉駅―(代行バス)―千頭駅




 千頭駅から金谷駅までの帰りは、SL急行「かわね路」に乗車することになりました。千頭駅のホームには、蒸気機関車をバックに運転室の中で記念写真を撮る親子で賑わっていました。





 高校3年生最後の取材は、SL急行でしめる事となりました。千頭駅に待機中の蒸気機関車の蒸気の音、走行中の汽笛や客車の走る音から、郷愁を感じました。


 

 


千頭駅―(大井川鐵道)―金谷駅―(東海道本線)―国府津駅―(湘南新宿ライン)―新宿駅・解散