双六小屋 槍ヶ岳 殺生ヒュッテ  2007年8月2日(木)

双六小屋キャンプ指定地45分)樅沢岳(2755m100分)千丈沢乗越70分)槍ヶ岳山荘

 


顧問の高橋先生が、ラジオ放送を聴きながら、天気図を描きました。台風が、四国・中国に迫っていました。今後の天候が心配だったので、三日目は朝2時に起床し、槍ヶ岳を目指しました。

 


 千丈乗越までは良く晴れて、日の出や槍ヶ岳の頂上が良く見えました。

 


 千丈乗越辺りから急に霧がかかり、視界が悪くなりました。

 


 千丈乗越から槍ヶ岳山荘までの
400mの登り道を1ピッチで登りました。日頃のトレーニングで、駒澤公園を走ったり、ザックに石をつめて高尾山を登ったりしたのが効いた様です。中1Aムラナカタツキチが、高校生部員のペースに元気について行けたのには目を見張りました。

 


 槍ヶ岳山荘に着くと、周りは雲の覆われ、何も見えませんでした。時折風が吹き、槍ヶ岳の先鋒が見え隠れしました。槍ヶ岳山荘で身体を休めながら、じっくり外の景色を眺めていると、サッと雲が解け、視界が開けました。

 


 天候を見計らって、少しでも晴れた時に、槍ヶ岳の頂上にアタックしました。写真は、一時、槍ヶ岳山荘から見た槍ヶ岳の頂上です。

 


 顧問の高橋先生は、槍ヶ岳頂上近くの岩場での恐怖の事態に備えて、密かにザイルやカラビナなどを持って来ていました。

 


 部員たちは、クライミングジムでフリークライミングの練習をしたり、日本学園の本館の吹き抜けで懸垂下降の練習をしていたので、槍ヶ岳頂上へのアプローチを落ち着いて出来ました。写真は、頂上への最後の鉄梯子です。

 


 槍ヶ岳頂上に上がって、暫くたつと、急に雲が解けて、穂高連峰や西鎌尾根、鏡平小屋などが鮮やかに見渡せました。すごく運が良かったです。

 


 頂上は、断崖に囲まれていてとても狭い所でした。足元を見ると、身もすくむ様な景色でした。ザックを槍ヶ岳山荘に置いて、身軽な格好で登って良かったです。

 

 


 


 


 先ほど登った階段を伝って、槍ヶ岳山荘まで降りましょう。

 


 同じ登山道でも、下る作業の方が怖い。

 


 高橋先生のサポートのおかげで、特に恐ろしい状況もなく、落ち着いて槍ヶ岳山荘まで降りました。

 


槍ヶ岳山荘--20分)--槍ヶ岳(3180m--15分)--槍ヶ岳山荘--20分)--殺生ヒュッテキャンプ指定地・テント設営・夕食

 


 無事、槍ヶ岳山荘に戻りました。部員たちの表情も、ホッとした感じに見えました。

 


 槍ヶ岳頂上の左がわに写っている尖った小さいピークが、小槍です。アルプス1万尺小槍の上で、アルペン踊りを踊るのは、ちょっと無理そう。

 


 夜間に天候が崩れる可能性があったので、少し下山し殺生ヒュッテキャンプ指定地にテントを張りました。

 


 高橋先生が、ラジオの天気予報から、天気図を描きました。明日、確実に雨が降るので、早めに寝て、明日の早朝、雨が降りだす前にテントを撤収して、下山することにしました。