京成電鉄 宗吾車両工場  2007年7月9日(日)
 
 日本学園…明大前駅―(京王電鉄)―新宿駅―(中央線)―御茶ノ水駅―(総武線)―船橋駅…京成船橋駅―(京成電鉄)―宗吾参道駅…宗吾車両基地・取材…宗吾参道駅―(京成電鉄)―日暮里駅―(山手線)―新宿駅―(京王電鉄)―明大前駅・流れ解散

 



 期末試験の最終日、平日の午後を利用して、京成電鉄宗吾車両基地を取材しました。





 宗吾車両基地には、電車の重要部検査(4年に1回または走行60万Km以内に1回)と全般検査(8年に1回)を行う車両工場、列車検査(6日に1回)と月検査(3ヶ月に1回)を行う検車区があります。





 最初に検車区で、運転室の真下に付いている電子ホーン・空気笛・ATS受電器、台車やブレーキ、ドアの開閉に利用する圧縮空気を調整するコンプレッサー、制御器とそれらの役割について学びました。
 
 



 写真の電車は、列車検査が終わり、明日本線に入るそうです。  







 次に、車体自動洗浄機で、外装を洗浄するスカイライナーを見学しました。スカイライナーは、毎週ここで洗浄するそうです。




 次に、車両工場を取材しました。入検場から入り、塗装施設、台車やシリンダの洗浄施設、パンタグラフ、モーター、各計器の検査施設などを取材しました。










 主工場では、塗装作業を完了した電車、30tクレーンで車体を吊り上げ台車を抜く作業などを見学しました。







 車軸に車輪をはめたり抜いたりする装置も見学しました。







 車軸の直径の方が車輪の穴より数mm太いです。100tの圧力を加えて、車輪に車軸をはめます。車輪は1枚15万6千円、車軸は1本100万円です。このはめ込み作業で、車軸と車輪が僅か数mmずれてはまっただけで、二度と使えないそうです。




 写真は、回転機作業をしているところです。モーターが分解され、ほこりを取り除き、検査をされます。







 30tオーバーヘッドクレーンで、車体が車体作業場へ搬送されます。




 車体に付いている部品や装置が一旦外され、整備点検され、再び取り付けられます。




 写真は、車体に付けられるシングルアーム式のパンタグラフです




 出検場より工場を出て、保存車両を見学しました。写真の電車は、1931年に青砥駅―日暮里駅間の開通に備えて10両製造された通勤型車両です。




 写真の電車は、1958年に都営地下鉄1号線(現在の浅草線)への乗入用車両として製造された通勤型高性能車両です。




 今日は、宗吾車両工場で電車の仕組みと検査について詳しく学ぶことが出来ました。