近畿日本鉄道 富吉検車区  2007.4.4(木)
 

 東横イン名古屋…近鉄名古屋駅―(近鉄名古屋線)―富吉駅…富吉検車区・取材…富吉駅―(近鉄名古屋線)―名古屋駅―(名鉄犬山線)―犬山駅

 


 午前中は、近畿日本鉄道の富吉検車区を取材しました。富吉駅で近鉄電車を撮影しました。が、近鉄特急のスピードが強烈に早くて、写真の撮影に一苦労しました。

 


富吉検車区は、近鉄名古屋線のうち名古屋―白子間を管轄しています。列車検査を月にユニットごとに850両、状態機能検査を月に100両、84名のスタッフで行っています。

 


 今日は私たちの取材のために、わざわざ四日市にある近鉄名古屋輸送本部運輸部車両課の方が案内に掛け付けて下さりました。

 


 特急車両アーバンのモーターやパンタグラフ、車内設備の総点検が行われていました。

 


 アーバンの断流機です。

 


 特急車と普通車の各装置は、互換性がないので、特急車と普通車を連結して営業運転をすることはありません

 


 車輪の完璧な円に削り、車輪の傷を落とす車輪転削機です。富岡検車区では、本線に車輪の傷を探知するフラット検出装置が設置されていて、本線を通過する電車の車輪の音から、車輪の傷を探し出します。

 


 アーバンなどの特急車両の運転室や放送設備を見学させて下さりました。

 


 アーバンの運転席です。

 


 


 前面窓に向けてカメラが設置されています。

 


 カメラで撮影された映像が、客室のモニターに映し出されます。モニターには、ニュースなど色んな情報が映し出されるようになっています。

 


 乗務員室についている放送設備です。

 


 客室は、3列シートとかなりゆったりしていました。アーバンライナーは、1988年に近畿日本鉄道に導入された21000系特急車です。1964年に東海道新幹線が開業してから、近畿日本鉄道では、上本町駅(大阪)−名古屋駅間の名阪特急の利用者が激減し、伊勢志摩奈良大和路への輸送が中心になりました。1970年代後半から国鉄の料金の値上げにより、運賃の安い名阪特急の利用者が増えました。近鉄特急の代表的な車両は、二階電車を連結したビスタカーでした。名阪特急では、ビジネス客が多いこと、高速運転が必要なこと、快適化を図る必要性から二階電車はやめて、JRのグリーン車なみの特別席車両となりました。

 


 近鉄特急といえば二階付き電車。30000系特急車も見学させていただきました。写真は、30000系と連結されている12000系特急車両です。

 


 写真は、30000系ビスターカーV世の二階部分です。車窓は、確かに展望が良かったです。

 


 車体の中央部にある出入り口と階段です。豪華な内装になっています。

 


 一回部分は、十分ゆとりのあるボックスシートになっています。

 


 


 特急車の運転室です。

 


 実は私の父の実家が松阪にあり、近鉄特急はよく乗っていたことを明かすと、「私も松阪ですよ、松阪のどちらですか? 時間があったらワタキンの松阪牛をご馳走したい」と握手をされました。午後から名鉄犬山検車所を取材する予定であることを告げると、犬山までの電車の時間を調べてくれました。

 


 最後に、車両課の方が「近鉄には42年間勤め、後2カ月で退職にあるが、最後に思い出に残る仕事が出来ましたよ。」と声を掛けてくれました。私も生徒たちも、近鉄の方々の様にやりがいのある仕事をしながら、充実した人生を送れたらと感慨深い気持ちになりました。