箱根ロープウェイの取材 2006年12月6日(水)

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箱根ロープウェイは、2002年に早雲山・大涌谷間にフニテル(複式単線自動循環式のロープウェイ)を導入しました。ゴンドラ1機の定員が13名から18名に、輸送力も1時間当り1000名から1440名に増えました。早雲山駅では、緊張設備(ロープの張りを調整する設備)、支曳索(ゴンドラをつるすロープ)、ロープウェイの切替え装置と格納庫、保安装置などを見学しました。




大涌谷駅では、総合指令所、監視モニター、気象データを記録する装置、地震計、制御装置、停電時に備えての予備原動装置などを見学しました。
















ロープウェイの制御装置です。硫黄の混じった空気から隔離するために特別の部屋に備え付けらています。




早雲山駅で、ゴンドラのドアの開閉装置や握索装置を見学しました。ゴンドラの屋根部に4つの握索装置があり、2本のロープをつかむ様に出来ています。




この装置によりゴンドラがより安定しました。かつては風速20m/sで運休となりましたが、現在は風速30m/sまで運用できます。







索道を実際に持ってみました。けっこう重たい。




停電時に備えての予備原動装置です。




写真は、大涌谷駅にある原動設備です。早雲山駅・大涌谷駅間約1.5kmを、6000mの1本の支曳索(ロープ)が2周するように巻かれています。同じ方向へ進む2本のロープに、それぞれのゴンドラが釣り下がり移動する方式です。




今回の取材では、箱根ロープウェイの方々が、依頼状の内容に沿って、ゴンドラの駅での停車・発車の仕組み、ゴンドラの切替え設備、ゴンドラの格納の仕方、索道の調整の仕方、運行の動力施設、安全管理の体制、停電時の対応について、詳しく書類にまとめておいてくれました。お陰さまで、効率よく詳しく取材をすることが出来ました。鉄道研究部一同、大変感謝しております。