箱根登山鉄道ケーブルカーの取材  2006年12月6日(水)

B&Bパンシオン箱根小涌谷駅(箱根登山鉄道)強羅駅(箱根登山鉄道ケーブル)早雲山駅・取材




昨夜泊まったB&Bパンシオン箱根は、箱根ユネッサンと隣接しているホテルでした。一晩快適に過ごしました。




B&Bパンシオン箱根から早雲山駅まで、歩いてもたいした距離ではありません。箱根フリーパスを買って来たので、小涌谷駅から箱根登山鉄道に乗ることにしました。




強羅公園は、紅葉真っ盛りでした。




強羅駅で、箱根登山鉄道のリバイバル塗装車を撮影しました。




強羅駅から箱根登山鉄道のケーブルカーに乗って、早雲山駅を目指しました。




冬の朝とあって、早雲山駅もすいていました。




早雲山駅で、箱根登山鉄道ケーブルカーの運転室を見学しました。運転室から早雲山駅とケーブルカーの様子が一望できる様になっていました。




運転板には、2編成のケーブルカーの位置がデジタル表示され、ケーブルカーの室内と電話で連絡をとる体制になっていました。




箱根登山鉄道ケーブルカーは、1995年に現在の新設備、スイス・ガングロフ社制の2両編成のケーブールカーになりました。最大乗車人員は121名から251名へ、信号通信設備は架線を利用した有線式から無線式へ、加速・減速は手動運転から自動運転へと変わりました。




箱根ケーブルカーの運転室の真下に、ケーブルカーを作動する巻揚設備があります。



巻揚機は、直径3550mmの原動滑車と柔道滑車からなります。両滑車は、縦に備え付けられケーブルを巻き上げます。




原動滑車には非常用ブレーキ装置、従動滑車には車両の位置や運転速度を探知するための機器がつながれています。写真の青い機械が、制御機と原動機です。













早雲山駅に停車中のケーブルカーの床下装置を見学しました。




ケーブルカーの車輪は、片側のみにフランジが付いていて、片側の車輪はレールに乗っているだけです。溝車と平車といいます。中間地点のポイントで2つのケーブルカーがすれ違うための装置です。







左右のブレーキシューがレールを両側から挟み込む留置ブレーキ装置も見られます。

 



ケーブルカーの床下に、ケーブルが巻き付けられています。索条固定装置(ロープボラード)といいます。直径800mmのドラムにケーブルを3回半巻きつけ、摩擦力によりケーブルを固定します。










ケーブルカーのパンタグラフです。車内の照明などに必要な電気を取り込みます。




パンタグラフのバネの強さを体感しました。




箱根登山鉄道早雲山駅では、運転室、巻上設備やケーブルカーの床下などを詳しく見学させていただきました。大変お世話になりました。