東京メトロ 中野検車区  2006年5月31日(水)

日本学園―(京王電鉄)―笹塚駅…(20分)…中野検車区・取材…(20分)…笹塚駅・解散


 


 本日は、中間試験最終日です。午前中に試験が終わりました。平日の午後を利用して、東京メトロの中野検車区を取材しました。

 


 中野検車区では、第三軌条方式の丸の内線と銀座線の車両の月検査・列車検査・臨時検査を行なっています。


 


 第三軌条方式は、軌道の隣にある第三軌条に600Vの電流が通り、電車が台車に備え付けられた集電靴から電気を得て走る方式です。他社線と乗り入れ運転が出来ないが、小さいトンネルですむので、建設費が安く済むとのことです。

 


銀座線の車両は16m、丸の内線の車両は18mです。銀座線車両は、赤坂見附駅から中野検車区まで走れるが、丸の内線の車両は、銀座線内を走ると必ずどこかで引っかかるそうです。

 


 丸の内線では、1988年よりチョッパー車(直流モーター車)、1993年よりVVVF車(交流モーター車)を導入しました。VVVF車のモーターの方がメンテナンスが容易だそうです。

 


 検車区には、第三軌条がありません。検車ピットの傍らに大きな給電ケーブルがあります。
 


 電車の台車に大きなソケットを差し込んで電車を走らせる方式です。

 


会議室にて詳しい説明を受けた後、検車ピットにて、電車の各装置を見学しました。写真は、扉の開閉をするエアー装置であるコンプレッサーです。

 


 ATC、誘導無線アンテナ、台車と集電装置、モーター、運転室を見学しました。写真は、断流器です。

 


 


 





 丸の内線と銀座線の台車をよく見比べると、丸の内線がユニットブレーキを採用しています。

 


 それに比べ銀座線は、シリンダ式のブレーキを採用しています。

 


 月検査中の丸の内線の運転室や車内を見学しました。

 


 現在丸の内線本線にはチョッパー車が114両、VVVF車204両が配属しています。

 


 1998年より丸の内線全線で、CS−ATC運転を開始しました。CS(キャブシグナル方式)―ATCとは、車内信号方式を利用した自動電車制御装置という事です。

 


 2001年より、TASC(タスク)運転=駅間自動停止運転(自動に駅に停止するシステム)を開始しました。

 


 


 


 今日は、中野検車区の方々のご協力おかげで、第三軌条方式の地下鉄の仕組みについて詳しく学ぶことができました。