東京急行電鉄 長津田車両工場  2005年10月20日(木)

日本学園高校…下高井戸駅―(東急世田谷線)―三軒茶屋駅―(東急田園都市線)―長津田駅―(東急こどもの国線)―恩田駅…長津田車両工場・取材…恩田駅―(東急こどもの国線)―長津田駅・解散




 本日は、試験最終日です。平日の午後のあき時間を利用して、長津田車両工場を取材しました。下高井戸駅より東急世田谷線に乗り、三軒茶屋駅に出ました。




 三権茶屋駅から東急田園都市線に乗り、長津田駅で東急こどもの国線に乗り換え、恩田駅に行きました。鉄道研究部で初めて長津田工場に行った時は恩田駅が無く、長津田駅から東京急行の方に自動車で送迎していただきました。今は、長津田工場の近くに恩田駅が出来たので、電車で便利に行ける様になりました。




 写真は、車体場です。 天井にある天井走行クレーンは、車体を吊り上げて検査台に乗せるための物です。長津田車両工場は、東急電鉄110両、横浜市営地下鉄54両の重要部検査と全般検査を行なっています。8500系青帯シャボン玉電車の検査、台車洗浄装置、ベアリングジェット洗浄機、車輪旋盤、自動車軸探傷装置、立体倉庫、天井走行クレーン、車両用クーラー着脱用テルハ、輪重測定装置などを見学しました。




 台車洗浄装置。

 


 台車分解組立作業台。




 ローラーコンベアーと自動気吹ロボット装置。




 自動車輪探傷装置。




 車輪の径が内側では大きく外側では小さいのは、曲線を通過する時の内輪差を調整するだけではなく、直線を走行する時の蛇行を防ぐためである。




 車輪旋盤装置。




 電動機班 車両の軽量化は、モーターの小型化など更に進んでいる。5000系のモーター車は、30.5tだが、かつてのステンレス車なら35tぐらいの重量があった。




 立体倉庫。車輪が収納されています。




 車輪の内側にディスクブレーキが付いています。




 台車枠反転装置で、ひっくり返された台車。台車の内側にディスクブレーキのブレーキ板を取り付ける装置が付いています。




 工場内の電気の入っていない車両を移動させる動力車。




 天井に写っているは、車両用クーラー着脱用テルハ。




 出場検査場。本線で試運転する前に、最後の点検をする検査ピット。




 輪重測定装置。1つの台車についている4枚の車輪に車重が同じ割合でかかっているか確認する装置。




 降雪時に着雪が少ない。パンタグラフに着雪すると、走行中に雪の重みでパンタグラフが下がり、1500Vの架線との間に隙ができ、火花が出て架線が切れるとのこと。




 ワンハンドル運転台。


 

 入場線の入り口にある粉塵を除去する装置。




 8500系青帯シャボン玉電車。




 東京急行は、早く(1962年頃)からステンレス車を導入している。ステンレス車は、塗装をしなくてすむ、車両の軽量化が出来る、再利用が出来るなどの利点があるとのこと。東急でもシングルアームのパンタグラフを導入しているのは、菱形パンタグラフに較べ部品が少ないので、メンテナンスがしやすい。などなど、




 車体場での車体の検査。屋根に乗っている柵は、屋根上に設置されている装置を検査する時の転落防止柵です。




 東急でもフルカラーLEDを導入している。初期タイプのものは、年数がたつと色が褪せた。方向幕より維持費が高くつく。最近のLEDは、電車がホームから200m離れると、自動的に表示が消えるようにしてある。




 電車の仕組みや長津田車両工場の設備について学びました。最後に3000系車両の前で記念写真を撮って帰りました。




 今日の取材では、東京急行電鉄の方々には大変お世話になりました。お蔭様で有意義な取材が出来ました。