相模鉄道 かしわ台工機所 2005年10月4日(火) 海老名駅―(相模鉄道)―かしわ台駅…かしわ台工機所・取材…かしわ台駅―(相模鉄道)―大和駅―(小田急江ノ島線)―藤沢駅 |
学園祭の代休を利用して、相模鉄道のかしわ台工機所を取材しました。 |
沿線住民の要望で、星川駅を停車する快速電車を設定したそうです。 |
かしわ台工機所は、相模鉄道全ての車両の検査と修理を行っています。電車は、30tオーバーヘッドクレーンで台車と車体に離され、台車は台車組立職場、車体は車体作業場で検査されます。 |
電器職場で検査されている電動発電機です。 |
空制職場で検査されるコンプレッサーです。コンプレッサーは、ドアの開閉やブレーキパットの作動に使う圧縮空気を作る機械です。 |
電気職場 パンタグラフを屋根から取外して検査をしています。 |
架線に接触する擦り板の素材は、ブロイメットやカーボンです。 |
擦り板は、架線と接触することにより、摩擦でどんどん磨耗します。磨耗したら、擦り板の向きを変えて集電舟にはりかえます。 |
パンタグラフは、機器全体が電流を帯びて、電車に電流を送ります。機器の接続部分には、電流を通すバイパスが設置されています。 |
車体作業所。手前に写っている黄色い台は、車体トラバーサーです。電車を塗装職場や気吹き・屋根上職場へ送ります。 |
車体作業所。30tオーバーヘッドクレーンで運ばれた車体が、車体昇降装置に乗せられ、車体の各装置が検査されます。 |
車体の連結部分。各車両の装置が運転室での操作で同時に作動するように、多くのジャンパー線で結ばれます。 |
塗装職場。車体の色を塗りなおす場所です。 |
検査ピット。新7000系の台車や床下機器を見学しました。 |
新7000系の台車。相模鉄道は、ディスクブレーキが車輪の外側に付いているのが特徴。 |
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今日は、かしわ台工機所にて、車体作業場・回転機職場・精密機器室・塗装職場・オーバーヘッドクレーンなどを見学した後、電気機関車や保存車両を撮影し、運転室や制御機、モーターなどを撮影しました。アルミ車両の特徴や重要部点検・月点検の内容についても学びました。 |
戦後の物資不足の時、他社から取り寄せて通勤電車として利用していた2000系。 |
2000系の車内を見学されていただきました。 |
2000系の運転台。 |
2000系の車内は、座席が撤去され荷物車となっていました。 |
相模鉄道最新鋭の10000系を見学しました。10000系電車は、相模鉄道初のオールステンレス車です。台車やパンタグラフも軽い素材を使い、従来の9000系に比べ1編成(10両)当り約70tの軽量化が実現しました。列車運行のための電力消費量が減り、無塗装とすることでメンテナンスの労力も減らしました。 |
10000系の運転室です。列車情報管理装置TIMS Train Infomeation Magaegement System を導入しました。 |
10000系の車内です。荷物用網棚が従来より3cm低くしてあります。女性や高齢者にも利用しやすいようにという配慮です。空調装置は、カレンダー機能による季節認識と車内外温度・湿度・乗車率(混雑度)に応じて、空調モードを全自動で制御します。座席の表地とクッションは、ポリエステル繊維を使用しリサイクルが可能となっています。 |
相模鉄道の電気機関車ED14です。かつて相模鉄道が相模川の砂利を運搬するために使用していました。 |
モハ6021。旧6000系の車体をアルミ合金製とした試作車両です。 |
旧6000系、1961年から1970年にかけて120両生産された相模鉄道の主力車両です。1997年に全車両が廃車となり、かしわ台にモハ6001が静態保存されています。 |
車両の検査ピットです。 |
かしわ台工機所の正面玄関に静態保存されている3号機関車とハ20形24号客車です。こちらは、神中鉄道の車両です。相模鉄道は、1917年から1931年にかけて建設された今のJR相模線です。今の相模鉄道の路線、横浜駅・厚木駅間は、もとは1917年から1933年にかけて建設された神中鉄道です。相模鉄道と神中鉄道は、1943年に相模鉄道と神中鉄道が合併し、1944年に相模線が国有化され今日に至っています。 |
ハ20形客車を見学しました。 |
神中鉄道の客車の中で、相模鉄道の歴史について詳しく伺いました。 |
日本学園に帰ってから分ったのですが、なんと、かしわ台工機所には日本学園サッカー部顧問の村永先生と幼馴染の方が働いていました。その後、そちらの方からかしわ台工機所で廃棄になった電車の部品をいただきました。 |