名古屋鉄道 舞木検査場  2005年8年10日(水)

 金山駅―(名鉄)―岩倉駅―(名鉄)―名電山中駅…舞木検査場・取材…名電山中駅―(名鉄)―名古屋駅

 



 夏期合宿の初日午前は、名古屋鉄道のパノラマカーを撮影し、舞木検査場を取材しました。名古屋鉄道の車両の整備・点検について学びました。3500系や7500系も撮影できました。

 



 1997年に、鳴海工場が廃止され、舞木定期検査場が新設されました。定期検査、修繕、改造などを担当しました。2000年に舞木検査場となり、現在年間450両の全般検査や重要部検査を行っています。




 舞木検査場は、名鉄住商工業に運営されています。名鉄住商工業は、1974年に名鉄の車両部門が母体となり、名古屋鉄道株式会社と住友商事株式会社の資本提携によって創業しました。名鉄電車各車両をはじめ、蒸気機関車から上の写真に写っている磁気浮上式リニアモーターカーHSSTまで、鉄道車両の検査と整備を行っています。主に、以下の鉄道車両と車両部品の整備を行っています。名古屋鉄道・豊橋鉄道・北陸鉄道・富山地方鉄道・大井川鐵道・桃花台新交通・愛知環状鉄道・明知鉄道・伊勢鉄道・加越能鉄道・樽見鉄道・長良川鉄道・のと鉄道・伊豆箱根鉄道・住友大阪セメント・中部鋼鈑・HSST開発・博物館村明治(1997年の資料による)





 1937年に名古屋鉄道に登場した元特急型車両3400形です。名鉄1500V区間を走る吊り掛け式駆動の車両です。当時国鉄では、EF55形電気機関車や52系電車などが登場し、正面形状を流線型にした車両が流行していました。




 車体・台車 解・艤装場です。車体天井クレーンで、車体と台車を分離したり、組付けを行います。

 



 名古屋鉄道の方々に、検査棟の中を案内していただき、舞木工場で行われている重要部検査と全般検査について学びました。




 車体作業場です。天井走行クレーンで運ばれた車体が並べられ、各装置が取外され検査されます。




 屋根上作業では、脱着式の転落防止柵を使用します。




 床下から取外した小物機器は、運搬機でまとめて搬送されます。写真は名鉄7700形貫通型パノラマカーです。

 


 




 台車洗浄装置です。洗剤を使用しない温水圧力洗浄機で、台車枠を洗浄します。




 回転機作業場です。ロボットとブラスト装置を使用して回転機を清掃します。修繕後のモーターを回転試験装置で検査をします。




 台車分解組立場です。台車を台車枠・モーター・輪軸に分解します。










 電気作業場の中にあるパンタ・クーラー作業場です。名古屋鉄道もシングルアームを導入しつつあります。




 検査修繕を完了した車両は、構内試運転線で試運転をし、その後本線での高速試運転を実施し、定期検査を完了します。




 7500形パノラマカーの運転室です。







 舞木検査場の方々が親切に案内して下さったおかげで、検査場の設備と役割、電車の重要部検査や全般検査について詳しく学ぶことが出来ました。