伊豆急電鉄 伊豆高原車両基地 2005年7月8日(金)

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 1学期 期末試験最終日。久々に平日の午後に時間ができましたので、本日は伊豆急電鉄の伊豆高原駅車両基地を取材しました。各自、試験後の専門学校ガイダンスや3年コース・選択説明会に参加してから、下北沢駅に集合しました。小田急の快速急行と東海道本線を乗り継いで伊豆高原駅へ行くと、伊豆急電鉄の方が駅まで迎えに来てくれていました。

 


 早速、車両基地の元東急車両やリゾート21の運転室や各車内を見学しました。伊豆高原駅の車両基地で、車両洗浄や車輪旋盤装置を見学しました。
 


 伊豆急2100系リゾート21は、1985年に運転を開始しました。先頭車に展望席があり、海側の座席が窓側を向いた配列になっています。普通列車用ではあるが観光客の利用を見込んだ豪華な設備になっています。

 


 「ロイヤルボックス」車内の星空天井です。天井にグラスファイバーをはり、トンネルに入ると天井にプラネタリウムの様な夜空の星座や夜景や光る仕組みです。伊豆急の方々が、証明を調整して星空天井を見せて下さりました。

 





 「ロイヤルボックス」は、海側に1人がけリクライニングシート、山側に2人がけリクライニングシートが設置されています。1人がけシートは回転させる際に45°毎に固定することが可能で、海側にシートを向けるということも可能です。

 


 「アルファ・リゾート21」普通車の車内(オールボックスシート車)。

 


 R−5編成は喫煙室を設置しています。

 


 普通車は、海側に窓向きバケット型ロングシート、山側は2人がけボックス席が並んでいるのが基本でいます。海側車端部にはグループ客の利用を想定した4人がけボックス席があります。ただしR−5編成の一部の車両は全席4人がけボックスシートです。

 


 普通車との間には仕切り扉が設けられており、営業運転中は客室内の通り抜けができないようになっています。

 


 両先頭車には階段状になった展望席があます。運転士の頭越しに前面の展望を眺めることが出来ます。

 


 伊豆急8000系です。かつての東急電鉄の車両です。車体には、100系電車をイメージしたラッピングが施されています。

 


 海側の座席にはクロスシート、山側の座席にはベンチシートが装備されています。東海岸の絶景を眺められるようになっています。

 


 8000系は、1990年代後半に老朽化した100系と置き換えるための、代替車両の候補としてあげられていました。しかし当時東急では8000系に廃車の予定がありませんでした。車内サービスを維持するために、片側2扉に改造して導入すると伊東線との直通運転に適していないこともあり、8000系の導入まで、JR東日本の113系と115系を200系として導入していました。その後、2004年より8000や8500系1両を譲受し、改造と整備をして導入しました。

 


 伊豆急200系電車です。かつてのJR東日本の113や115系です。2000年から伊豆急電鉄に導入されました。

 


 自動車体洗浄機で、200系を洗浄しているところです。

 


 


 往年の名車伊豆急100系を撮影しました。100系は、1961年に伊豆急電鉄が開業した時に、東急車輛製造で製造された電車です。2002年まで旅客営業運転に使用していました。

 


 この車両は両側に運転室がついているため、車両基地内で便利に利用しているそうです。私たちは、100系の運転室や車内を見学させていただきました。

 


 念願の100系を見学した後、伊豆高原車両基地の検車区を見学しました。

 


 車輪旋盤装置です。電車ごと車輪を乗せ、傷の付いた車輪を真ん丸く旋盤します。

 


 


 車輪から削り取られた鉄屑です。

 


 ディスクブレーキが付いている車輪と駆動装置が付いている車輪。

 


 予備の電動機。

 


 伊豆高原車両基地を取材した後、伊豆高原駅前にある足湯で一休みしました。

 


 本日の取材では、伊豆急電鉄の方々が本当に親切に対応して下さりました。部員たちが見学をしたがっていた車両や施設を詳しく見学することが出来ました。本日取材したことを、学園祭に向けてじっくりまとめていきたいです。

 


 熱海駅で、黒船電車を見かけました。

 


 黒船電車は、リゾート21を、下田に来航した黒船にちなんだ塗装した全国でも珍しい黒色の列車です。2004年に下田開港150周年を記念して走り始めました。車内には、黒船の来航を始めとした幕末の歴史や、当時の下田に関する資料や図版などが展示されています。