千葉都市モノレール 総合車両基地  2005年5月2日(月)

東京駅―(総武本線)―千葉駅―(千葉都市モノレール)―動物公園駅…(10分)…車両基地・取材…(10分)…動物公園駅―(千葉都市モノレール)―都賀駅



 日本学園の創立記念日振替休日を利用して、千葉都市モノレールの車両基地を取材しました。

 



 千葉都市モノレールの総合車両基地は、なんとあの二足立ちするレッサ−パンダで有名になった千葉市動物公園の近くにありました。




 車両基地は、約4.3haの面積に、中央指令所、車両検査修繕庫、点検車庫、車両洗浄機、変電所があります。




 車両基地は二層になっていて、車両を検査する車両修繕庫、車両を留置しておく車両基地、車両を洗浄する自動洗浄装置などがありました。




 私たちは、車両修繕庫を見学させていただき、千葉都市モノレールの概要について学びました。車両検査修繕庫の車両搬入口です。ここから新しく製造された車両を吊り上げ、本線へ搬入しまします。

 



 検査修繕庫では、6日、3ヶ月、3年、6年毎に定められている定期検査を行っています。




 車体の屋根上に設置されている台車です。写真の右手前に写っている丸い装置がモーターです。縦に立っているタイヤが走行輪、横向きに台車についているタイヤが案内輪です。走行輪は、左右別々に車輪の回転数を変えることが出来るので、急カーブも滑らかに走行できます。




 軌道桁の上部に付いている+極電車線に接する集電装置、パンタグラフです。




 軌道桁の両側面に付いている−極電車線に接する集電装置、パンタグラフと−極電車電です。




 走行輪を動かす電動機、モーターです。




 軌道桁の内部です。豪雨や豪雪でも確実のモノレールが走行できる構造になっています。軌道桁の検査は、終電から初電の間、電車線の電源を切って、バッテリー式の検車用車両に乗って行います。




 主電動機は、直流直巻、丸形クラッチファン式です。最高速度は、65km/hです。

 



 車体は、アルミニウム合金製です。台車からサフェージュ型懸垂リンクに吊れれていて、曲線の多い路線でも、車体の揺れを少なくします。車体は、2両固定式で、全長30.2mです。台車と車体合わせて1両の重さが、21.5tです。車体は、懸垂リンクの他、安全鋼索で台車とつながっています。

 



 制御装置は、電動カム軸式制御装置です。
 






 私たちは、車両基地でモノレールの車体も見学させていただきました。




 千葉都市モノレールの運転室です。




 千葉都市モノレールがサフェージュ式懸垂型を選んだのは、千葉の市街地の中、道路上に建設するためです。袴座型と異なり、金属製の軌道桁を現場で組み立てる方式なので、現場での建設工期が短期間ですみ、電車が道路の交差点上の急カーブをスムーズに通過するのに優れているからだそうです。
 



 私たちは、千葉都市モノレールの車両基地を取材した後、モノレールに乗り都賀駅に出ました。ここでJR総武本線に乗り換え、成田駅を目指しました。