真岡鐵道 モオカ63形とDD1355 2004年10月31日(日)
水海道駅―(関東鉄道常総線)―下館駅・真岡鐵道撮影―(関東鉄道常総線)―取手駅―(常磐線)―北千住駅・解散
真岡鐵道は、栃木県と茨城県を走っていた旧国鉄真岡線から、沿線自治体などが出資する第三セクターとなった鉄道です。1994年から蒸気機関車が牽引する列車「SLもおか」の運転を行っていますC12-66と C11-325の2両の蒸気機関車を保有しています。蒸気機関車は、真岡線内で運行されるほか、各地に貸し出され、JR線内でもイベント臨時列車として運転されています。1998年から関東鉄道と「常総線・真岡鐵道線共通一日自由きっぷ」を発売しています。
写真は、モオカ63形気動車です。1988年から真岡鐵道を走っています。真岡線が1988年に第三セクターの真岡鐵道に転換される前に、富士重工業により8両が製造されました。形式の「モオカ」は真岡に、「63」は製造初年の昭和63年に由来します。ワンマン運転に対応した構造です。
写真は、モオカ14形です。2002年に営業運転を開始した気動車です。老朽化がすすんだモオカ63形の置換え用として導入されました。2002年から9両が富士重工業・日本車輌製造で製造されました。平成14年に導入されたので14形です。
写真は、DD13-55です。1958年から製造され始めたディーゼル機関車です。中央に運転台がある入れ換え用に製造された凸型の機関車です。各地の操車場や駅で、車両の入れ換えや支線区の貨物列車などで活躍しました。貨物列車の減少、操車場の廃止と老朽化により、国鉄の民営化時に全て廃車となりました。
しかし、同じ型の機関車が各地の私鉄用に製造され、現在でも動いている車両もあります。写真のDD13-55は、神奈川臨海鉄道DD554として製造されました。現在は、蒸気機関車「SLもうか」の回送用として真岡鐵道で運用されています。今日も下館駅に到着した「SLもうか」を牽引して行きました。DD554も、もうすぐ廃止になるそうです。
写真は、1933年に日立製作所笠戸工場で製造されたC12-66です。鹿児島、小牛田、宮古、釜石、弘前、上諏訪、長野の各地で運用されました。1972年に現役を引退し、福島県伊達郡川俣町に静態保存されていました。栃木県真岡市など真岡線沿線市町が、真岡線沿線地域のイメージアップ、地域の活性化、観光の振興、真岡線への誘客促進を図る目的で、JR真岡線を引きついだ第三セクター真岡鐵道でのSLの運行を検討していました。C12-66は、芳賀広域圏民の共有財産として川俣町より譲りうけ、JR東日本と芳賀地区広域行政事務組合が有償譲渡契約を締結しました。大宮工場で修復作業され、1994年に真岡鐵道を走ることとなりました。今日は、関東鉄道水海道基地で催されたイベントを見学してから、下館駅で蒸気機関車を撮影することができました。みんなたいへん喜びました。