京浜急行電鉄 新町検車区   2004年10月5日(火)


 仲木戸駅…(10分)…新町検車区・取材…(10分)…神奈川新町駅・撮影―(京浜急行電鉄)―横浜駅



 学園祭とその後片付けを、なんとか無事に乗り切りました。日学祭の代休を利用して、京浜急行と横浜市営地下鉄の検車区を取材しました。



 午前中は、仲木戸駅に集合して、京浜急行電鉄の新町検車区を訪ねました。



 写真の電車は、1978年に京浜急行に導入された800形です。省エネルギー電車のさきがけです。



 検査中の1500形です。1985年に京浜急行電鉄に導入された両開き扉の車両です。1500形は、省エネルギーの新制御方式を取り入れた車両です。私たちは、1500形の床下機器を見学しながら、京浜急行の電車の仕組みについた学びました。



 1500形は、老朽化した旧1000形からの置き換えのために、都営地下鉄浅草線京成電鉄、北総開発鉄道への乗り入れ車両として製造されました。乗り入れの協定に基づき、京浜急行電鉄で初めて型ワンハンドルマスコンを採用しました。



 1985~86年製の20両は普通鋼製、1988年以降に製造された車両はアルミ製車体を採用しました。1970~80年代に輸送形態が変化し、旧1000形は編成替えで対応しました。1500形も、柔軟な運用が出来るよう補機を含めて2両1ユニットで構成されています。



 1971年製旧1000形のから採用していた電装品の共通設計は1500形では採用されず、三菱電機製と東洋電機製で使用機器が異なるが、両者を混成して編成を組むこと、ユニットを組むことができます。



 1985年には、VVVFインバータ制御車がありました。しかし、当時はまだインバータ容量が小さいなどの問題がありました。1500形は、最初磁界チョッパ制御を採用し、増備途上の1990年からVVVFインバータ制御を採用しました。




 次に私たちは、車輪の転削作業を見学しました。写真の電車は、京浜急行の代表的な通勤車1000形です。1959年に製造され、今でも現役で走り続けています。



 自動転削装置で、傷の入った車輪を回しながら車輪の踏面を削り、完璧な円形にします。



 車輪に傷があると、騒音、振動、レールの傷みなど色々な問題が起こります。



 次に私たちは、検車ピットにある新1000形に乗りました。新1000形は、2002年に京浜急行に導入されました。都営地下鉄浅草線への直通車両規格を満たし、快速特急から普通電車での運用ができるように設計されています。





 私たちは、新1000形の車内で車体の洗浄を体験することになりました。



 検査ピットから自動車体洗浄機まで、ポイントの手前には、線路の傍らにポイント切り替えスイッチがあり、運転室からポイント操作が出来るようになっていました。



 運転室から見た自動車体洗浄装置です。



 電車が自動車体洗浄装置をゆっくり潜り抜けると、大きなブラシが回転し、窓ガラスと車体を洗浄します。車内から見ていると轟音とすごい勢いです。



 運転室も見学させていただきました。



 都営地下鉄浅草線、京成電鉄、北総開発鉄道と共通のT形ワンハンドルです。



 電車の分割併合の時、運転室から連結の瞬間が目視できるようになっています。







 今日は、新町検車区の方々に親切に案内をしていただき、電車の仕組みと新町検車区の役割について詳しく学ぶことができました。



 新町検車区を取材した後、神奈川新町駅で京浜急行電車に乗りました。神奈川新町駅の周りには、新町検車区や京浜急行の車両基地があり、電車が引っ切り無しに行き交っていました。



 神奈川新町駅は、2面のホームに4線の駅です。普通列車が快速特急の通過待避などをします。神奈川新町駅と子安駅の間は、3線区間となっています。上りホームは、12両編成分の長さがあります。下りホームは、8両編成分の長さです。



 私たちは、神奈川新町駅を後にし、次の取材地、横浜市営地下鉄の新羽検車区へ行きました。