多摩都市モノレール 車両基地 取材  2003年10月24日(金)

日本学園…明大前駅―(京王線)―高幡不動駅―(多摩都市モノレール)―高松駅…多摩都市モノレール車両基地・取材…高松駅―(多摩都市モノレール)―高松駅・解散



中間試験最終日に、多摩都市モノレールの車両基地を取材しました。モノレールの仕組み、安全対策、運行計画、車両基地の役割について学びました。多摩都市モノレールの車両基地は、高松駅から引き込み線で本線と結ばれています。



多摩都市モノレールは、多摩センター駅と上北台駅を結ぶ16kmの跨座式モノレールです。1998年に立川北駅―上北台駅、2000年に立川北駅―多摩センター駅が開通しました。評定速度27km/hで全駅を36分で結んでいます。



車両は、ゴムタイヤで走行し、騒音防止にも配慮しています。車内は平らで、優先座席や車いすスペースも設けられています。4両固定編成で、定員は415名です。車体は、アルミ合金製です。



運転方式は、ワンマンによるATO(自動列車運転装置)方式です。



電動圧縮機装置により、圧縮空気を作り、車両のブレーキやドアなどの機器に使用しています。





台車は2軸ボギー台になっていて、電動台車と付随台車より構成されます。走行輪と案内輪(案内軸と安定軸)により構成され、空気ばねを使って車体を直接指示するボルスタレス台車を採用しています。この構造の採用により、軽量化、乗り心地の向上と摺動部の削減による保守性の向上が図られています。



走行車輪は、窒素ガス入りスチームゴムタイヤで1軸に2軸を備え、台車枠に片持ち固定し、タイヤ交換が容易に出来る構造になっています。台車枠は、鋼板溶接製で空気入水平輪の案内輪を側面上部に、安全輪を側面下部に配置しています。万一のパンクに備え、それぞれの車輪にソリッドゴムによる補助車輪を設けています。



車体を吊り上げる天井走行クレーン。



終電装置は、軌道桁側面に架設してある電車線の側面を摺動するZ形パンタグラフで、1編成にプラス、マイナス各4個を備えています。



最後に、跨線橋から自動洗車装置での車体洗浄を見学しました。



多摩都市モノレールの方々が、親切に案内して下さったお陰で、跨座式モノレールの仕組みについて詳しく学ぶことが出来ました。有難うございます。