横浜市電保存館を見学    2003年10月7日(火)

桜木町駅・撮影―(横浜市営バス)―横浜市電保存館・見学―(横浜市営バス)―根岸駅



 東急東横線桜木町駅を撮影した後、横浜市電保存館へ行きました。横浜市電保存館は、1972に廃止された横浜市交通局路面電車に関する資料が展示されています。横浜市交通局協力会が運営しています。1973に、滝頭車両工場跡に開館しました。横浜市電の車両7両と部品、備品を保存展示しています。



 1983に車両工場の跡地に建設された市営住宅の1階に再び開館されました。この時に「トラムポート」という愛称が付きました。港北区仲手原に在住していた鉄道模型コレクターである吉村栄氏の遺族より鉄道模型が受贈されました。



 鉄道模型コーナーが設置され、
横浜市営地下鉄のシミュレーターなども設置されました。現在は、チョロQ、携帯ストラップ、しおりなどの市電グッズや「はまりん」グッズ、横浜市電や市営交通に関する書籍なども販売されています。



 写真は、500型です。 横浜市電を代表する大型単車です。1928年に製造されました。



 写真は、1100
型です。戦前はクロスシートが設置されていました。1936年製です。横浜市電の全線が廃止されるまで使用されました。



 写真は、1300
型です。車掌が乗務した最後の車両です。行き先表示が大きいものと小さいもの、運転手側のドアが自動ドアのものと手動のものなど微妙に仕様の違うものがありました。ほぼ全路線で使用されていました。坂道の多い、3系統、7系統で使用されることが多く、特に本牧線廃止以降、1300系は3系統専用車両となったため、全廃の1年前3系統の廃止に伴い廃車となりました。このため、3系統が廃止される時には、通常1500系で製作されていた装飾電車が1300系で製作されました。



 写真は、1500型です。
戦後各都市で製造されていたPCCカーの一種です。1951年に製造されました。後年、制御器を取り替えるなどして1150型と同一の性能となりました。



 写真は、1600
型です。 戦後の混乱期に製造された800型単車を置き換えるために、横浜市交通局滝頭工場で6両が製造された最後の新車です。1957年製です。外観は大阪市電3001の車体に、京都市電7004枚折戸を取り付けたような車体となっていて、軽快で近代的な印象の電車でした。



 写真は、
無蓋貨車10です。横浜市電全線が廃止される時の花電車に使用されました。10号貨車は、現在市電保存館に保存されている車両の中で唯一、エアーブレーキでなく、ハンドブレーキを搭載している車両です。全盛期には何両か在籍し、みなと祭りなどの行事の際には花電車に使用されていました。
 私たちは、横浜市電保存館を見学した後、山下公園へ行きました。