小湊鉄道 五井車両基地 2003年7月28日(月)
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五井の車両基地にて、小湊鉄道を見学しました。小湊鉄道は、JR東日本内房線と接続する五井駅といすみ鉄道いすみ線に接続する上総中野駅を結ぶ39.1kmの路線です。
小湊鉄道という社名は、建設当初に誕生寺への参拝客輸送を目的に、安房郡小湊町(現在の鴨川市)まで線路を結ぶ予定だったからです。しかし、資金不足、当時の土木建築技術、上総中野駅に国鉄木原線(現在のいすみ鉄道いすみ線)が接続したため、上総中野駅より先は建設されませんでした。
五井機関区には、蒸気機関車が保存されています。1号・2号機関車は、小湊鉄道の建設・開業用にアメリカから1924年に輸入されたものです。千葉県指定の歴史資料となっています。
小湊鉄道の主力車両は、キハ200形気動車です。全車両がロングシートです。ワンマン運転は行われず、車掌が乗務します。
写真は、小湊鉄道キハ5800形気動車です。小湊鐵道が1960年に導入した気動車です。国鉄の買収国電であったクハ5800・5801を1960年に譲り受け、気動車に改造した車両です。
国鉄から譲り受けた際にディーゼルエンジンを取り付けて、小湊鉄道では初めて液体変速機が採用されました。車体にも改造が施され、両運転台となり、前面には貫通扉が設けられて、側面出入口には扉が鋼製のものに取り替えられステップが付けられました。
この日は、よく鉄道研究部に遊びに来ていたOBの一人が、大学卒業後営団地下鉄に採用が決まり、ホット一息ついて見学に同行しました。以前小湊鉄道は、鉄道ファンにディーゼル車の運転を体験させるイベントを開催しました。このOBもそのイベントに参加したそうです。
小湊鉄道の方が、そのOBの顔を覚えていて、「あのイベントの時、一番上手に運転した人だよね」声をかけられました。どうやら、運転手になる日が近いらしい。今日は、小湊鉄道の方々より、気動車の仕組みについて詳しく学ぶことが出来ました。電車とはだいぶ違い、部員たちには良い勉強となりました。
五井車両基地を取材した後、小湊鉄道に乗って、上総中野駅へ行きました。ここでいすみ鉄道に乗り換え、房総半島を横断しました。