京成電鉄 宗吾車両基地  2003年5月29日(金)

日本学園高校…明大前駅―(京王線)―新宿駅―(中央線・総武線)―船橋駅…京成船橋駅―(京成電鉄)―宗吾参道駅…宗吾車両基地・取材…宗吾参道駅―(京成電鉄)―日暮里駅・解散



 京成電鉄の宗吾車両基地にて、京成電鉄の鉄道事業について取材しました。宗吾車両基地は、1982年に出来た総面積104000u、年間150両の電車を検査する基地です。



 写真は、車体自動洗浄機で車体の汚れを落としているところです。



 検車区では、パンタグラフやブレーキなどを検査する6日に1度の列車検査、各装置が正常に作動するかを確認する3ヶ月に1度の月検査が行われています。



 工場では、ブレーキなどを分解して調べる4年に1回または方向距離60万kmに1度の重要部検査、電車に付いている全ての機械を分解して調べる8年に1回の全般検査が行われています。



 主工場の中にある天井走行クレーンです。重要部検査や全般検査の前に、電車に故障がないか調べ、クレーン電車の車体と台車を切り離します。



 車体についている部品や装置が取外され、傷んでいる部分がないか検査が行われ再び組み立てられます。



 車体の塗装も行われます。



 ステンレス車の導入について、ステンレス車は、鉄製車両より軽いため、車輪や線路の管理には良い。しかし車両の一部に傷がつくと、全面を取り替えなければならない。鉄の場合は、その一部分のみ張り付けだけですむとのことでした。



 台車は、自動洗浄機の中で洗われ、分解されます。



 台車枠から車輪、電動機や駆動装置が外され、それぞれ検査されます。



 いくつもの電動機が保管され、故障があった場合には、すぐに修理または交換されます。



 電動機も分解され、モーターの調子を調べたり、ほこりを除去したりします。回転機作業といいます。



 車輪や駆動装置も傷が入っていないか確認されます。



 台車から分解された各装置です。細かく点検して、奇麗に清掃されます。



 整備が終わった各部品は、再び台車に取り付けられます。



 制御装置などの検査やブレーキ部品の取付けを行います。艤装作業といいます。



 最後に車体に台車を取り付けます。



 電動機や駆動装置の付いた台車です。



 電源の入っていない電車を動かすアントです。



 宗吾車両基地に保存されているスカイライナーです。



 スカイライナーの中には、スカイライナーに関する展示紹介が行われています。



 宗吾車両基地の入り口に保存されている赤電です。都営地下鉄浅草線に乗り入れていた車両です。



 青電です。今日は、宗吾車両基地の方々が親切に案内して下さったお陰で、電車の仕組み、宗吾車両基地の設備と役割、重要部検査や全般検査の手順について詳しく学ぶことが出来ました。ありがとうございます。