埼玉高速鉄道 浦和美園車両基地 2001年5月31日(木)
日本学園…(7分)…明大前駅―(京王電鉄)―新宿駅―(山手線)―駒込駅―(営団南北線)―赤羽岩淵駅―(埼玉高速鉄道)―浦和美園駅…(10分)…浦和美園車両基地・取材…(10分)…浦和美園駅―(営団南北線)―赤羽岩淵駅―(営団南北線)―駒込駅―(山手線)―新宿駅・解散
1学期中間試験最終日の午後を利用して、浦和美園にある埼玉高速鉄道の車両基地を取材しました。埼玉高速鉄道は、2001年3月28日に開業した第3セクター方式、赤羽岩淵駅-浦和美園駅間14.8km、8駅の鉄道会社です。
浦和美園車両基地の近くには、埼玉スタジアム2002があります。埼玉スタジアム2002は、浦和レッズの本拠地で収容人数は球技専用スタジアムとしては最大の63700人です。埼玉スタジアム2002の近くに駅を設置する計画もあります。将来、埼玉高高速鉄道の路線が、岩槻駅・蓮田駅へ延伸したときに、車両基地の一部の線路が本線になる予定です。
当初、埼玉高速鉄道は2006年に開業する予定でした。埼玉スタジアム2002が、2002FIFAワールドカップの開催会場の1つに決定されたので、それに合わせて2001年に開通しました。
浦和美園車両基地は、埼玉高速鉄道線車両と営団地下鉄南北線車両の留置・検査・清掃・修繕を行う基地です。基地内には車両検修、洗車、車輪転削を行う設備があり、保線用車両も留置されています。敷地面積は51,000m²、車両留置能力は120両(8両×15編成)です。
車両基地では、埼玉高速鉄道の電車の性能や車両基地の設備について学びました。
埼玉高速鉄道の2000系電車の運転席です。埼玉高速鉄道線の開業に備えて、2000年から2001年にかけて川崎重工業により6両編成10本が製造されました。
2000系は、営団地下鉄・東京急行電鉄・東京都交通局・埼玉高速鉄道の4社局による直通規格に合わせ、ATOやホームドアによるワンマン運転に対応した設計になっています。
2000系という形式は、2000年に導入された車両という意味合いが含まれています。埼玉高速鉄道の2000系電車は、工場検査業務を営団地下鉄に委託することを前提に計画されました。
そのため、埼玉高速鉄道2000系を、営団地下鉄9000系と共通化させるために、1996年に両会社間で「埼玉高速線の車両に係わる業務受委託契約(新造車両)」を締結し、営団地下鉄は9000系車両の技術情報を埼玉高速鉄道に提供しました。
写真は、車輪を完璧な円形に転削し、車輪の傷を削り落とす旋盤装置です。
写真は、車輪から削り取られた鉄屑を集める装置です。
写真は、架線のない検査場で電車を移動させるアントです。
写真は、自動車両洗浄装置です。
今日は、埼玉高速鉄道の方々のお蔭で、2000系電車のワンマン運転の仕組み、浦和美園車両基地の役割について詳しく学ぶことができました。開通早々に取材が出来て、たいへんありがたく感じました。