上信電鉄高崎車両基地   2001年3月30日(土)

サンピア高崎―(ぐるりんバス)―高崎駅―(上信電鉄)―上州富岡駅―(上信電鉄)―高崎駅―(八高線)―八王子駅・解散



高崎駅で、JRのディーゼル機関車を撮影した後、上信電鉄の高崎駅車両基地を取材しました。



上信電鉄は、1895年に上野鉄道として設立されました。1897年に開業し、高崎駅―下仁田駅間が全通しました。現存する日本の大手以外の民鉄路線のなかでは、伊予鉄道についで二番目に早い開業です。



かつて、下仁田駅から余地峠を越えて現在の小海線、佐久鉄道の羽黒下まで延伸する計画を立て、社名を上信電気鉄道に改称しました。当該区間の工事と路線営業のための免許を取得しましたが、世界恐慌のあおりを受け、中込方面へのバス路線を開設しただけで、鉄道の延伸は実現しませんでした。



上信電鉄の方々が車両基地構内を親切に案内して下さりました。電車や電気機関車の運転室や制御機などを見学しました。写真は、ED316です。



150系電車です。1964年に西武所沢車両工場製のクモハ414とクハ1453を1978年に冷房化・新性能化改造した車両です。前面は国鉄の101系と同じ様な切妻3枚連続窓で、行先表示器が正面上部左側に設置されています。1992年に西武鉄道から上信電鉄に移籍しました。1996年にはワンマン運転に伴う対応改造がされました。



1000系電車です。1976に輸送力増強と旧型車を置き換えてのスピードアップのために新潟鐵工所でクモハ1001―モハ1201―クハ1301の3両編成1本が新造されました。



運転台の主幹制御器にワンハンドル式を採用、全電気指令式ブレーキの導入、踏切事故対策のバンパーをつけた1枚窓の前面と、沿線在住のデザイナーの案を採用したストライプ塗装などは、当時の地方私鉄の新型車両としては斬新なものでした。1977年に鉄道友の会ローレル賞を受賞しました。





デキ1形も見学しました。デキ1形は、1924年
、上信電気鉄道が改軌、電化した時にドイツのシーメンスシュケルト社から購入した電気機関車です。



小型の凸型機で、貨物列車の牽引に長年使用されました。貨物輸送全盛期には、石炭や薪炭、木材、繭、こんにゃくなどの輸送に用いられました。1994年の貨物輸送廃止に伴いデキ2が廃車されました。貨物輸送廃止後もデキ1とデキ3は車籍をもち、定期運用はなく、工事列車や臨時のイベント列車などに使用されています。











その後、上信電鉄に乗り、富岡製糸場を見学しに行きました。



帰りは、八高線に乗って帰京しました。晴天に恵まれ、良い取材が出来ました。今度来た時は、下仁田まで乗りたいなと感じました。