東京モノレール昭和島センター車両整備工場  2000年8月28日(月)

浜松町駅―(東京モノレール)―昭和島駅・昭和島センター・取材―羽田空港駅―(東京モノレール)―(京浜急行電鉄)―品川駅・解散



本日鉄道研究部は、東京モノレール昭和島センター車両整備工場に取材に行きました。



折角なので、浜松町駅に集合し、東京湾の景色を眺めながら、東京モノレールに乗りました。



車窓からレインボーブリッジが綺麗に見えました。



昭和島センターにて、最初に東京モノレールの概要と平和島車両基地の施設、役割について解説をしていただきました。



東京モノレール羽田空港線は、モノレール浜松町駅―羽田空港第2ビル駅間を結ぶ 17.8kmの路線です。



1964年、都心と東京国際空港(羽田空港)を結ぶ公共交通機関として、東京オリンピックが開催された年に開業しました。



昭和島センターには、列車の運行を管理する運転司令室、電力の供給を管理する電力司令室、車両の検査・整備基地、線路電路設備の点検・保守基地、乗務員基地があります。



最初に車両整備工場にて、車体と台車の切り離し作業を見学しました。



オーバーヘッドクレーンにより、車体が吊り上げられ、検査台に乗せられます。



台車が残り、走行車輪、案内輪、安定輪、モーター、ディスクブレーキなどの検査がは安島理ました。



軌道桁の両側に電車線が設置されています。



海側の電車線は−極、山側の電車線は+極です。




制御器を検査する装置です。



2000形電車の避難装置の仕組みについて見学しました。



2000形の運転室です。



2000形電車は、老朽化した700形・800形の置き換えと、羽田空港第2旅客ターミナルビル直下(羽田空港第2ビル駅)への路線延長により必要となる車両運用数を満たすために製造されました。1997年に営業運転を開始しました。



主回路制御は開業当時の100形から1000形まで採用されていた抵抗制御から、日立製作所製VVVFインバータ制御とされました。



また東京モノレールでは初めて電動機を搭載しない付随車(制御車)が登場し、編成中の電動車と付随車の構成(MT比)は2:1です。設計最高速度は90km/hです。



車体は1000形に比べて曲線が多い設計になりました。これまでの車両は、客用ドアが片開きでしたが、2000形は両開きに変更されました。



座席は通勤需要を重視して、ロングシートを主体として、旅行者向けに四人掛けのボックス式クロスシートを組み合わせました。



東京モノレールが採用した日立アルヴェーグ式では、タイヤ収納ボックスが床に張り出す特徴があるが、2000形では張り出しの上に背中合わせのロングシートを配置しました。



本日は、東京モノレールの方々が新設に案内して下さったおかげで、モノレールの構造や安全対策について詳しく学ぶことができました。



昭和島整備工場を取材した後、東京モノレールに乗って羽田空港へ行きました。羽田空港で飛行機の離発着を眺めながら一休みし、京浜急行電鉄に乗って品川駅へ行き解散しました。