江ノ島電鉄 極楽寺検車区 取材 2000年8月3日(木)
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本日は、江ノ島電鉄の極楽寺検車区を取材しました。渋谷駅に集合し、東急東横線、横須賀線を乗り継いで大船駅に出ました。
大船駅から湘南モノレールに乗りました。湘南モノレールは、懸垂式モノレールで、たいへんスピードが早く、車窓から良い景色が眺められました.
江ノ島駅の近くにある和菓子司扇屋で、江ノ電最中を買って食べました。最中の箱が江ノ電の電車とサボになっています。
倉高校前駅で、江ノ島や湘南の海を背景に江ノ島電鉄の電車の写真を撮影しました。今日は、300形303・353車が走っていました。300形は、1956年から1968年にかけて従来から使用されてきた路面電車タイプの直接制御・単行専用半鋼製ボギー車や京王帝都電鉄の木造車の台枠を使用して改造し、連接車とした車両です。最大で2両編成6本(12両)が在籍した。
303・353号車は、1957年に1929年製の100形103・104号車を東洋工機で改造されて出来ました。導入時、前照灯が屋根上に1基設置され、集電装置はポール式でした。後に改造され、窓の下に2灯の前照灯が付けられました。集電装置は、Z形のパンタグラフ、それから菱形のパンタグラフに交換されました。当初なかった乗務員室扉も取り付けられました。
1992年に冷房装置が搭載され、駆動装置と台車が平行カルダン式のものに交換されました。1999年に主制御器を1500形以降のものに交換し、ブレーキ装置も電気指令式に取り替え、1000形以降の車両と連結できるようにしました。
1979年に江ノ島電鉄の導入された1000形1001・1051号車です。48年ぶりに江ノ島電鉄に導入された新造車です。吊り掛け駆動方式の電車です。ワンハンドル式マスター・コントローラーを採用し、ブレーキシステムは電気指令式を導入しました。
江ノ島電鉄の車両を撮影し、稲村ガ崎で昼食を食べた後、私たちは極楽寺へ行きました。
極楽寺検車区で電車の整備点検について取材をしました。
検車区のピットにある500形の床下機器や空調装置の室外機を見学しました。
500形は、1956~1957年に江ノ島電鉄に導入された2車体連接車です。旧型車の部品を流用しているので、改造車です。車体の前面に曲面ガラスを取り付けた流線形車体です。
車内は、クロスシートを装備しました。しかし後でロングシート車となりました。1989年に走行系装置が取り換えられ、カルダン駆動方式となりました。
10形レトロ電車の車内を見学しました。レトロ電車は、1997年に江ノ島電鉄開通95周年を記念して製造されました。外観はオリエント急行をイメージするデザインと塗色となっています。
車内は、木目を基調とした重厚な雰囲気になっています。運転室も見学させていただきました。
最後に、江ノ電100形108号車を見学しました。100形は、1929年より江ノ島電鉄に導入されました。1両単位で使用されたので、「タンコロ」とよばれています。江ノ島電鉄で初めて導入されたボギー台車です。108号車は、新潟鐵工所で製造されました。108号車は、最後まで単車運転で使用されたが、ATSを搭載できない構造だったので、1980年に廃車されました。
108号車は、極楽寺検車区にある保管庫で動態保存されています。イベントなどで走行することもあります。108号は、テレビ番組で取り上げられる場合もあります。本日もテレビ撮影をしていました。