大井川鐵道 川根両国車両基地の取材   1999年4月29日(木)

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鉄道研究部は、五月の連休を利用して、大井川鐵道を取材しました。早速蒸気機関車が牽引する客車に乗り、千頭駅を目指しました。




 川根両国駅の車両基地にて、井川線で運用されているトロッコ車両やディーゼル車の仕組みと検査について学びました。ディーゼル車にも新旧色々な車両があり、旧型車両の運転は、たいへん難しいそうです。



 写真は、
DD20形ディーゼル機関車です。大井川鐵道液体式ディーゼル機関車です。日本国内向けの鉄道車両では、初めてアメリカのエンジンメーカーであるカミンズ社が設計したエンジンを採用しました。1982より合計6両が製造されました。現在、井川線での主力機関車となっています。




 写真は、
DB1形ディーゼル機関車です。井川線を運行している機械式ディーゼル機関車です。井川線が大井川電力の専用鉄道であった時代に、市代駅千頭駅崎平駅間の運材を輸送するために製造されたガソリン機関車です。




 DB1形ディーゼル機関車の運転室です。他の機関車に比べ、運転が非常に難しいそうです。



 写真は、
DD100形ディーゼル機関車です。かつて大井川鐵道が所有し、井川線に運用していた液体式35tディーゼル機関車です。19544月に、中部電力専用鉄道井川ダムを建設する時に資材の輸送のために堂平まで全通した際に製造されました。




 私たちは、川根両国駅の車両基地で取材をした後、井川線に乗って今日宿泊する民宿のある接阻峡温泉駅を目指しました。



 写真は、ED90形電気機関車です。大井川鐵道が所有するアプト式電気機関車です。1990年にアプトいちしろ駅 長島ダム駅間がアプト式運転区間に路線が付替えられました。その区間での補助機関車として1989日立製作所で製造された電気機関車です。



 アプト式区間では、ED90形を列車の千頭駅側に連結して、ED90形が編成を押し上げる体制をとります。





 アプト式区間の線路に設置されたラックレールです。



 ED90形に滑車が付いていて、ラックレールに噛み合う様になっています。



 写真は、アプトいちしろ駅 長島ダム駅間がアプト式運転区間です。



写真は、建設中の長島ダムです。ダムの左下に、かつての井川線のトンネルが見えます。



かつての井川線の線路跡です。長島ダムが完成すると、人口湖の中に沈むのでしょうか。



 今日の取材は、川根両国車両基地の方々が親切に案内して下さったお陰で、たいへん充実したものとなりました。取材の後、大井川鐵道井川線に乗って、接阻峡温泉の民宿へ行きました。夜は、たいへん豪華な夕食でした。