伊豆急電鉄 伊豆高原電車区 100系の見学   1999年1月31日(金)

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 伊豆急電鉄の伊豆高原電車区を見学しました。主力の100系やリゾート21も見学しました。車両洗浄機やパンタグラフの整備などについて学びました。
 

 伊豆高原駅の駅舎から相模湾、初島と車両基地が見渡せます。
 


 検査ピットにて、車両の仕組みと検査の手順を学びました。100系の制御装置は、かつての国鉄101系や153系と同じような抵抗制御です。発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキというブレーキ方式を採用しています。伊豆急線には、急勾配区間が多いので、抑速ブレーキも装備しています。
 


 車輪を転削する車輪転削装置です。

 


 100系の車内を見学させていただきました。100系は、昭和36(1961)年の伊豆急電鉄が開業した時に、東急車輛により製造された電車です。伊豆急電鉄が開通した頃、順調に利用客が増え続けました。伊豆急電鉄の方々のお話によると、一時期夏の海水浴シーズンには、多くの観光客が殺到し、電車の窓ガラスが割れるほどの混雑ぶりだったそうです。
 


 100系の運転室です。多様な編成で運用できる洋に、各車両にモーターが付いていました。

 


 伊豆高原駅の車両基地内にある自動車両洗浄機です。電車が海岸に沿って走るため、他の鉄道会社よりも錆の対策がきめ細かいです。

 


 近い将来、伊豆急の100系は廃車のなっていくとのことです。伊豆の海水浴と温泉といえば、このマリンブルーの電車のイメージだったので、今のうちに沢山写真を撮っておくことにしました。

 


 写真の右側手前に写っている100系は1961年に製造された100系です。低運転台車となっています。写真の左側奥に写っている電車が1964年に増備された電車です。先頭車が運転台車になっています。

 


 1964年に増備された車両の先頭車は、前照灯の位置が変わり、方向幕が付けられました。

 


 伊豆観光キャンペーンのひとつとして、そのキャラクター「イズノスケ」を先頭車の前面、中間車の側面に描いた「イズノスケ号」です。



 「イズノスケ号」には、1000系も連結されていました。1000系は、1979年に製造されました。車内には転換クロスシートが装備され、側面窓は2連式の下降窓となりました。先頭車の前面は、貫通式で高運転台です。運転台の窓は、横須賀線の113系の様なパノラミック・ウィンドウです。
 


 伊豆急電鉄は、多くの電車が伊東線を経由して東海道本線と直通運転をしています。そのため、グリーン車を連結している東京方面からの普通列車と合わせる必要がありました。また、沿線には別荘地が多く、需要が見込めるため、グリーン車を連結していました。写真に写っている銀の帯の車両は、1987年にグリーン車に替わって導入された特別車両「ロイヤルボックス」です。

 


 今日は、伊豆急電鉄の方々が親切に案内して下さったおかげで、電車の仕組みと検査の手順、伊豆高原電車区の役割について詳しく学ぶことができました。しかも、100系の写真を沢山撮ることができました。帰りは、リゾート21の展望車に乗りました。景色が良かったです