北越急行ほくほく線 1998年12月21日(月)
関屋駅―(越後線)―新潟駅―(信越本線)―六日町駅―(北越急行)―まつだい駅―(北越急行)―浦佐駅―(上越線)―越後湯沢駅―(上越新幹線)―東京駅・解散
私たちは、六日町駅に行き北越急行を取材しました。車両基地で電車の説明を受け、なんと六日町駅・まつだい駅間を乗せていただきました。
北越急行ほくほく線は、新潟県の六日町駅を起点とし、上越市の犀潟駅までを結ぶ北越急行の鉄道路線です。路線名は、北陸方面への短絡線として1968年に着工され、1982年に建設工事が凍結されていた、日本国有鉄道の予定線である北越北線に由来します。1985年、運営を引き継ぐために設立された北越急行により建設が再開され、1997年3月22日より営業を開始しました。開業以来、上越新幹線に連絡する列車の運行が行われています。
私たちは、六日町駅の車両基地にて、HK100形電車を見学しました。HK100形は、全車が新潟鐵工所または同社の事業を引き継いだ新潟トランシスで製造されました。開業時に9両(うちイベント対応車2両)が導入された後、1998年4月に1両が増備されました。HK100形は、車体の前面に貫通扉があり、普通鋼製20m級で片開きの客用扉が2扉あります。制御装置は、1C2M方式の三菱電機製IGBT素子によるVVVFインバータ装置を搭載しています。
基本的には特急列車に先行して各駅に停車し、待避駅や信号場で特急列車に追い抜かれるダイヤが組まれているので、最高速度160km/h運転を実施する特急「はくたか」に対応するように地方私鉄普通列車用車両としては異例の起動加速度3.0km/h/sと最高運転速度110km/hの性能があります。また冬期は豪雪地帯で運用されることから、KP30形下枠交差式パンタグラフを六日町方に搭載し、落雪による前面ガラス破損防止の観点から保護用の金網(プロテクター)を装着しています。
本日の取材は、北越急行の方々が親切丁寧に解説して下さったので、鉄道事業について詳しく学ぶことができました。ありがとうございます。