1998年度冬期合宿 蒲原鉄道 五泉駅・村松駅車両基地を撮影   1998年12月20日(日)

 新潟交通と蒲原鉄道の電車路線が間もなく廃線になると聞き、急いで取材に行きました。新潟交通や蒲原鉄道の各車両を撮影しました。

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 写真は、五泉駅を出発する蒲原鉄道のモハ41形です。蒲原鉄道は、1922(大正12)年に五泉駅―村松駅間4.2km、1930(昭和5)年に村松駅―加茂駅間17.7kmが開通した鉄道です。新潟県中蒲原郡村松町(現在の五泉市)を経由する合計21.9kmの鉄道でした。1985年に加茂駅―村松駅間が廃止されていました。




 写真は、モハ41形です。1954(昭和29)年に、旧型電車の台車を用い、車体と電動機を新造して製造された蒲原鉄道の主力車両です。1954年には、15m、2扉、クロスシートの電車でした。1963年に改造され、17m、3扉、ロングシートの電車となりました。

 



 村松駅の車両基地で、蒲原鉄道の各車両を撮影しました。今年は暖かく、12月20日の新潟だというのに、雪がなく、落ち着いて撮影ができました。

 



 写真の右側に写っている電車は、モハ71形です。1927(昭和2)年に武蔵野鉄道(現在の西武鉄道)に投入された電車です。1965年に蒲原鉄道に譲渡されました。

 



 



 写真の手前に写っている電気機関車は、ED1形です。1930(昭和5)年、加茂駅―村松駅間が開通した時に投入された電気機関車です。当時、蒲原鉄道は、貨物輸送も行いました。

 



 写真の右側に写っている電車は、モハ61形です。1940(昭和15)年に武蔵野鉄道(現在の西武鉄道)に投入された電車です。1958年から蒲原鉄道に譲渡されました。

 



 



 鉄道研究部の部員達は、戦前に製造された電車に乗ったり、撮影したりする機会はめったにないので、写真を沢山撮りました。線路、架線柱、駅の屋根、信号機なども全てが、昭和時代の鉄道の雰囲気をかもし出していたので、みんなで時間を調整して撮影しに来た甲斐がありました。